仕事術

【誰でも出来る】コミュニケーション能力が高い人の5つの特徴

あなたは、コミュニケーション能力が高い(コミュ力がある)人とはどのような人だと思いますか?

  • 話の組み立てが上手い”プレゼンスキル”のある人?
  • 社交能力が高く、”人間的な魅力”に溢れている人?
  • ユーモアが豊富で”話術”に優れた人?

答えはどれもNoです。

もちろん、上記の能力はある方がもちろん良いですが、どれほど話の内容が面白くても「人の話をさえぎる」、「自分の話ばかりする」、「正論で反論する」人はコミュニケーション能力が優れているとはいえません。

なぜなら、その場の話し合いでは勝てても、次から「この人とは極力話したくない」とコミュニケーションを避けられるようになるからです。

コミュニケーションとは、その場限りのものではなく、職場・会社・知人であり続ける限り継続されるものであり、コミュニケーション能力とは瞬間的な話術で決まるものではありません。この記事では”コミュニケーション能力が高い人とはどのようなことをいうのか?”というコミュニケーション力の本質についてお伝えしています。

この記事でお伝えしていること

  • コミュニケーション力が高いとはどのような人の事をいうのか?
  • コミュニケーション力が低い人との違いはどこにあるのか?
  • コミュニケーションが高い人の5つの特徴
  • コミュニケーション力を高める方法

コミュニケーションを苦手としている人、コミュニケーションで損をしている人に是非読んでもらいたい内容となっています。

1.コミュニケーション能力が高いとは?

コミュニケーション能力とは簡単にいえば「相手とより良い関係性を作り上げる力」です。

コミュニケーション力といえば、話し上手な人、ユーモアがある人などをイメージしがちですがそうではありません。

コミュニケーション能力とは「相手が自分の言葉をどのように受け取ったのか」、「どのような感情を今、相手が持っているか」の観察眼であり、相手の感情を感じ取る能力を磨くことが出来れば、自然と話し上手になり、冗談も上手くなっていきます。

それは「自分が話した内容に対して、相手はどう反応したか」という事を客観視できる目があるからです。

その目を養うことに小手先のテクニックを真似ても上手くはいきません。

コミュニケーション能力がある人とはどのような人か?

では具体的にコミュニケーションが高い人の例をみていきましょう。

コミュニケーション能力に女性は長けるといわれるのはなぜか?

1つ目の例は、女性のコミュニケーションです。女性は必ず自分が話す時、以下の事を考えることが多いです。

  • Aさんとは、○○の関係だから、こういう内容の話は出来ない。
  • Aさんは、●●の性格だから、□□のように接するようにしている。
  • Aさんは、●●されたい人だから、私はこういうキャラで接するようにしている。

女性はまず相手の性格や自分との関係性を考えて話題や話し方、言葉を選んで話す傾向にあります。女性にそういった能力にたけた人が多いのは、”コミュニティを作る”と言う能力に生物学的に適正があるからです。

コミュニケーションとは、論破する、説得する、伝える、理解させる事が目的ではなく「味方を作る」ことにあります。

コミュニケーション力がある人がモテルのはなぜか?

コミュニケーション力に長けた人は、同性・異性に関係なく、モテる傾向にあります。

コミュニケーションで一番大事なのは、「自分が話す時間よりも相手を話す時間を増やす」ことです。

適切な表情、質問、相槌、頷き、返答をしてくれれば、話している相手は非常に気持ちよく、普段静かな人でもベラベラ話します。すると相手は「この人は波長が合う」、「この人は居心地が良い」と感じます。

「自分にとって最大の理解者はこの人だ。この人には自分の全てをさらけ出せる」

このような気持ちにさせる「共感上手・聞き上手」であることが、コミュニケーションにおいて最も重要な力であるといえます。

コミュニケーション能力がある人と低い人の違い

コミュニケーションで重要なのは、プレゼン能力でも、論理的に話を組み立てることでもありません。

自称コミュ力の高い人の特徴

専門知識がある人や積極性のある人、お喋りな人、合理的に考える人の中には、「自分にはコミュニケーションがある」と勘違いしている人たちがいます。その人たちは以下の基準で「自分にはコミュニケーション力がある」と思っています。

自称コミュに力がある人の主張

  • 自分は説明する事が上手だと言われる。
  • 自分は口げんかで負けた事がない。
  • 相手を詰めようと思えばいくらでも理屈で攻められる。
  • 論理だてて話を組み立てる事が得意だ。

上記の思考は男性に多く、コミュニケーションで「正しいか・正しくないか」の白黒で考える人に多いです。もちろん、理屈では正しいです。しかし、人とのコミュニケーションにおいては以下のようにマイナスの作用が生まれます。

現実の相手の反応

  • この人の話は長いから、適当に切り上げよう。
  • とりあえず、ハイハイと賛同しておこう。
  • 何を言っても反論しかしないから余計な事を口にしないでおこう。
  • この人と話すのは疲れるから、出来るだけ話したくない。

上記は特に先輩・上司関係に多く、その場では自分は勝った、相手に上手く指示・指導できた、納得させられた・理解させられたと思えるかもしれません。しかし、現実はこの人と話を続けたくないから、話を上手く終わらせることだけを相手は考えているかもしれませんし、ただ話が終わるのを待っているだけなのかもしれません。

コミュニケーション能力が高いと言われる人の共通点

コミュニケーションにおいて相手にへりくだる、媚びろということではなく、時には相手を思い、厳しい事を言うことも大切です。しかし、あくまでそれは相手が「自分のためを思って怒ってくれているという信頼関係」があって始めて成り立ちます。

コミュニケーション能力が高い人は必ず以下の事に気をつけながら話をします。

  • 相手は自分の事を味方だと思っているか
  • 相手は今どのようなことを思い浮かべていそうか
  • 相手は自分の話しについて耳を傾けているか

コミュニケーションは相手がいなければ成り立ちません。どんな説法も、どんな格言も、どれほど相手を愛した言葉でも、相手に届かなければ自己満足にすぎません。「自分はこれほど考えているのに」という押し売りになります。

コミュニケーションで大事なのは、語彙力でも、ヒアリングスキルでも、ユーモアでもありません。相手が自分と話したい、自分の話を聞きたい、自分の話をしたいと思っていてくれているか、という関係性作りです。

自分にどれほど伝えたいことが合っても、相手が聞きたくない、話したくないと思っていれば、言葉は、想いは、伝わりません。

2.コミュニケーション能力が高い人の5つの共通点

コミュニケーション能力とは簡単にいえば、相手に「話したい」・「聞きたい」という想いをどれだけ持ってもらえるかで決まります。

相手とそういった関係性さえ作れれば、どもったり、上手く話せなかったりしても大丈夫です。相手が質問したり、聞きなおしたりしてくれるからです。上手く伝わらなくても、話す時間や回数が増えれば、理解はしてもらえます。人間と言うのは、自分に対して、情熱に接してきたり、好意的に接する人には無下に出来ない生き物です。

コミュニケーション能力とは相手の事をどれだけ考えることができるかで決まります。

特徴①:この人はどの観点で人を評価するのかがわかる

仕事が早い、仕事が丁寧、気配りができる、謙虚である。

人によって重要視する観点は違います。自分が大切にしている事がにていると「この人は私と考えが似ているな」と親近感を感じます。その人が大切にしていること、重視していること、出来るようになりたいと思っていることを知るためには、普段からその人の言動を観察しておく事が大事です。

相手の評価観点(哲学・価値観)を知るための観察

  • この人は、周囲の人間のどういった行動や姿勢、態度を褒めることが多いのか
  • この人は、どういった考え方や行動に関する話をすることが多いのか
  • この人は、どういった人になりたい、努力をしているのか
  • この人は、どういった行動や考えを持つ人を尊敬する・評価するのか
  • この人は、この人はどのような人を頼りにすることが多いのか

コミュニケーションとは話している時間が全てではありません。自分とは違うほかの人と話している内容を聞くこともコミュニケーションの一部です。情報はあるほどよく、その人の価値観や考え方を知っているほど、「この人はこういう話題が好きなんだ」、「この人はこういう話題で盛り上がりたいんだ」ということがわかります。

特徴②:この人はどういったことに強い不満・憤りを持つのかがわかる

人によって不満に持つことというのは違います。「え?そんなに駄目?そこまでいう?」と周囲から見て思うことだってあります。それが正しいか、間違いかは別にして、その人にとってはそれが正義なのです。

もちろんそれが行き過ぎたものであれば、上司や友達として諭したり、注意すべきですが、「●●さんは□□を△△のように感じるし、○○だと思うんだよね」と相手の考えを理解した上でする事が大切です。自分の考えをいきなり頭ごなしに否定されれば「この人は敵だ」と聞く耳を持たなくなります。

  • この人は、○○について許せない、強い不満を持つんだな。
  • それは○○に対して△△という考えを持っているから。
  • まずその気持ちを理解してあげよう。相手の思考を理解してあげよう。
  • その上で、アドバイスをするなら、こういった視点もあるよね?と言おう。
  • 反論も言うけど、それはあなたの考えを理解した上で言っているとフォローもしよう。

大切なのは、相手の気持ちを共感してからアクションを起こすことです。

コミュニケーションとは前置きが大事で「結論さえ言えば十分じゃないか」と思うかもしれません。しかし、人間の感情とは難しいもので「頭でわかっていても心は受け入れられない」ものです。

だからこそ、心で受け入れられる準備が出来るように、まず相手の言い分を聞いてあげる事(前置き)が大切です。

特徴③:この人はどういう話題を楽しい・褒められると嬉しいのかがわかる

上記の2つが能力や価値観に関する「理屈による評価」だとしたら、以下の要素は「感情的な評価」と言えます。

  • この人は、○○の話題をよくする事が多い。
  • この人は、○○の会話であれば横から乗ってくる、入ってくる。
  • この人は、○○で褒められると喜ぶ。
  • この人は、○○の話をする時に一番いきいきとしている。
  • この人は、○○のお願いをすると喜んで手伝ってくれる。

会話とは、感情的な要素も非常に必要で「この人ともっと話したい。」、「この人に認められたい、仲良くなりたい。」、「この人とはわかりあいたい。」といった想いを相手に持ってもらう事が大切です。

「相手の性格に合わせ関係性を作る」ということはコミュニケーションの前提でもあるといえます。

特徴④:この人はこういう話題をされる・お願いをされるのを嫌がる

人は新しいことを求められた時、今までの自分のやり方を変えるようにいわれる時、強い心理的な抵抗感を感じます。それは「新しいやり方で成果を出せる自信がない」、「新しいやり方に変えるとなれていないので時間がかかり面倒だ。」という2つの心理からです。人が中々変われないのは、今までのやり方を続けようとする”心理的な慣性”というものが存在するからであると言えます。

それ話題でも同じで、自分が全く興味がないこと、自分がこれまでにやってこなかった話をしていると急に黙ったり、質問や意見を振られないように目線を逸らしたり、自分に役が回ってこないように立ち回ります。でも周囲のメンバーが不満に感じていたり、人員的・作業的に相手にもやってもらわないといけない時、上手く話していかねばなりません。

  • Aさんは□□に関して、△△に感じていることは重々承知で話すけど、
  • 今、○○の状況で、□□をどうしても、Aさんにやってもらわなければいけなくて、
  • Aさんは、○○に関して、△△になる、と思っていることも理解している。
  • 僕もAさんが、○○をスムーズに出来るようにサポートするからお願いしたい。

上記のように相手が嫌がる・避けていることに関して、仕事だから、ルールだから、押し付けるのではなく、不満やネガティブな感情を我慢できる、飲み込めるようにサポートしてあげる事が大切です。

特徴⑤:この人が拒否反応を示す”地雷”が何かわかる

人には「絶対に受け入れられないトラウマ」というものが存在します。

それは家庭環境によるものなのかもしれないし、恋愛経験かもしれません。時には強い成功体験もトラウマになります。トラウマというのは、強い成功もそうで「こうであるはずだ。自分はそうやってきた。結果だって出せた。そうでなければ自分の強みがなくなる。」という心に刷り込まれた強烈な成功体験は自分を縛り付ける呪いにもなります。

時にはこの人とは絶対にこの話は出来ない、これは分かり合えないなと割り切ることも大切です。

  • この人は、どんな言い方で切り出してもこの話題をすれば感情的に反応する。
  • この人は、この話題であれば、何を言おうが自分の持論を絶対に変えない。
  • この人は、どんな関係性の人からでも、この話題を出せば心を閉ざす。

そういった場合は方向性を変えて見ることも1つの手です。

「この話は○○という理由でやらせて欲しいです。」、「○○さんがやる気だから、任せてみたいのですが・・・。」など、本来役職や業務内容から考えてその人がしなければいけない場合でも「他の人にやらせる許可」をもらうように立ち回る方が上手くいくことは多いです。

コミュニケーションができない話題は当然出てきます。どれだけ話しても理解してもらえない、相手が理解できない、理解しようとしない、変われないことを悪だと決めつけない。

そういった割り切りを状況によって使い分ける事が大切です。

3.コミュニケーション能力で一番大事なのはプロセス

この記事では、○○法などの小手先のテクニックを一切触れていません。

なぜならコミュニケーションスキルとはあくまで基礎ができている人の応用編であって”手段・ツール”であるからです。

コミュニケーションの本質わかっていないのに、テクニックだけを学んでも自称コミュ力のある人になってしまいます。

コミュニケーション能力が高い人になるには

コミュニケーション能力は高めるのは、仕事と同じで段取りが全てです。

相手と話す前に、相手の性格・経験・立場・能力・趣味などの情報があればあるほど、「この人にはこういう話題を話そう」、「こういうキャラで接しよう」、「こういう風に盛り上がろう」という事が考えやすくなります。コミュニケーション力に優れた人は、少ない情報でも「多分、この人はこういう人だ」と当りをつける事が得意な人であるともいえます。

しかし誰でも相手が他の人と話している話題やその人の人となりに興味を持つことで、いざ自分が話すとき、何を話せばいいか、どう接していいか困ることはなくなります。

コミュニケーション力が高い人になるには①:場数を踏む

「この人はこういう人だろう」という仮説はあくまで自分の勝手な思い込みです。

話してみて、「あれ?盛り上がらない」や「違った。そういう感じじゃなかった。」という自分の想像とのズレが最初は起きます。異性の兄弟・姉妹がいる人はモテるというのは、単純に場数を踏んでいるということに起因します。仕事でもそうで、自分からコミュニケーションを取り、自分の考えとのギャップを埋め「引き出しを増やしていく」という事を大切にしましょう。

別にコミュニケーションが失敗しても仕方ありません。だって自分はそう思ったんだから。1回、2回の失敗でくよくよせず「でも、これでこの人がどういう人かわかった!」と得られた学びを喜びましょう。

コミュニケーションが高い人になるには②:比較をして観察する

もちろん、ただ場数を踏むだけで学びがなければ、コミュニケーション能力は伸びません。

相手はこう反応した、こういう表情をした、普段の反応と違う、使う言葉が変わった、声のトーンが変わった、など常に相手の変化を観察し、その変化は何から生まれたのか?を考える事が大切です。

コミュニケーション能力が高くなってくれば、大体2,3日くらいその人と話せば、仲良くなったり、相手のツボがわかるようになります。それは話術やユーモアセンスというよりも、相手の反応の変化を逃さない観察眼に優れている要素のほうが強いです。

相手のさっきの反応と今の反応。それを逃さず次の言葉につなげる、優れたセールスマンはそれが瞬時に出来るから、その場で成約が取れる、次のアポが取れるのです。

コミュニケーション力で高める上で重要な状況判断

昨日と今日、1ヶ月前と今、10分前。

相手と自分の関係性は常に変化し続けています。

「昨日この話題を出せば嫌がられたけど今なら話せる。」、「5分前にこの話をお客様に振れば警戒されたけど、ここで勝負を決める。」

相手が自分の話を受け入れるか、拒絶するかは相手の気持ちの持ちよう1つで変わります。

距離感と関係性にあわせてコミュニケーションを変えていく

「この人には相談が出来ない。」と決めるのは早計です。

いきなり仲良くもない人から相談をされても、誰もが当たり障りない返答をします。でも中の良い人から相談されたら心の底から心配し、同じ目線で悩み、解決策を考えます。

コミュニケーションとは常に自分と相手の関係性です。そのため、相手の自分の距離感、関係性、瞬間で捉えるのではなく、プロセスとしてコミュニケーションを捉える。

あなたの世界が、視点が広がれば広がるほど、コミュニケーション力は伸びていきます。

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