論理的に物事を考えるとは簡単に言えば「最も少ない労力」で「最も再現性(実現性)が高く」、「最大の効果(成果)」を得ることです。
- 時間やコストをかければ一定の成果は出ます。大事なのは費用対効果です。
- 良いアイデアや正解が見えたとしても、実現できない考えは妄想です。
- 良いアイデアを決めるのは数値です。数字がなければ論理的な会話は出来ません。
例えば、あなたは10時間勉強して点数が10点上がりました。でももっと効率的に勉強すれば同じ時間で100点上がったかもしれません。
”ロジカルシンキング”をわかりやすく言えば、最もコスパの良い(合理性の高い)方法を発見するための力です。
当記事では「論理的に考えるとはどういうことか、どのような手順で、どのような考えが出来れば論理的に考える事が出来ているといえるのか」についてお伝えしたいと思います。
1.論理的思考”ロジカルシンキング”とは何か?
論理的思考(ロジカルシンキング)とは、「ただ話に根拠があるか」とか「理屈っぽく話す」ということではありません。
本当に論理的な人の会話は聞いている人に以下の印象を与えます。
- 確かに、そっちのやり方のほうが効率的だよね!
- 確かに、その目標を目指すなら、そのアイデアが一番確実性が高いと思う!!
- 確かに、そのやり方なら、メンバー全員が出来るようになると思う!!
本当に良いアイデアとは聞いた人誰もが「それにしよう!!」と腑に落ちるものであり、相手の反論をねじ伏せるものではありません。
論理的に考えるとはどういうことか【論理的である3つの条件】
論理的に考えることができているとは、以下の3つの条件が満たされていないといけません。
論理的であるための条件1:数値で評価できること
AとB。どちらのアイデアが論理的・合理的であるかは、数値で評価できないといけません。
そうしなければ、主観で評価せざるを得ないからです。有名な経営学の言葉に「数値化できないものは、コントロールできない。」という言葉があります。財務会計や管理会計、経営戦略論を真剣に学んだ方なら必ず知っている言葉だと思います。
そうしなければ「Aのアイデアも○○のリスクがある」とか「Bもこういう可能性がある」など話が平行線になります。どのようなアイデアも上手くいく保証なんてないので、数値という指標がなければ、感想レベルの話の域をでることができないからです。
数値には「定量指標」と「定性指標」の2つが存在します。
定量指標 | 定性指標 | |
定義 | 実験や統計によって観測できる事実 | 科学的手続き(人間の手)によって作られる数値 |
ラベル | お金、人数、確率、 | アンケート、行動事実 |
具体例 | 売上、顧客数、不良品率、原価、速度、容量など | 社員のこのような声が増えた、顧客のこういうレビューが増えた |
この記事ではざっくりとした説明で済ませますが、話の内容によっては、数値が存在しない、集計するにはコストがかかりすぎる、手間がかかりすぎることがあります。そこで用いられるのが定性的指標です。
- 社員のこういう行動を増やすという視点でアイデアを考えよう。
- 顧客のこういう感想を増やすという前提で判断して欲しい。
論理的に考える上で「何が合理的で・何が合理的ではないか」を判断するためには前提がいります。
「この視点で考えるのであれば」という前置きをおくことによって、その最短経路となる選択肢が見えてくるのです。
論理的であるための条件2:再現性・実現性が高いこと
論理的に考える上で重要な2つ目のポイントは「再現性・実現性」です。
- そのアイデアを実現できるメンバー何人要るのか?ウチのチームにそのノウハウがあるか?
- そのアイデアを実行して、上手くいく確立は果たしてどのくらいなのか?
- そのアイデアを実行するためのリソースはウチのチームに全て揃っているのか?
論理的に考えるために必要なスキルは、優れた知性でも、天才的な閃きでも、柔軟な発想力でもありません。
大事なのは、選択肢を削り落とす力です。
これは無理、これも無理、これはいけそう、これは可能性があるといったように、条件を重ねていけば、とれる選択肢は減っていきます。ロジカル思考で考える人は一見賢く見えるかもしれませんがそうではありません。瞬時に様々な選択肢を脳内で思い浮かべては「これも駄目、あれも駄目」と条件に合わない選択肢を減らしていき、最後に残った選択肢を選んでいるだけです。
脳内の思考スピードが速いので、はたから見たら瞬時にアイデアを考えているように見えるだけです。
暗算が出来なくても問題ないように、別に脳内でする必要はありません。紙に思いついたアイデアを片っ端に書き、×と○をつければ誰でもできます。別に脳内で出来なくても構わないですし、スピードも必要ありません。じっくりと考える時間を用意すればそれで解決します。
論理的であるための条件3:最も費用対効果が高いこと
マーケティングにおける価値(Value)とは、収益と費用の引き算で残った利益で計算されます。
金額が小さくても小回りが利き、ローコストである程度の成果を出せるならそれは効率的・合理的な判断であると言えます。逆に多額の売上が出ても、費用負担・リスクが大きすぎる選択は割に合わないことが多いです。
基本的に成果が出るまでに時間がかかりすぎる、コストがかかりすぎる努力やプロジェクトは失敗することが多いです。成果が出るまでに耐え切れないからです。モチベーションが続かない、金銭負担が大きすぎるなど様々な要因がありますが、基本は労力があまりかからず、ある程度の成果が出ることをやりきって、体力や資金が潤沢になってから本命をすることが基本です。
論理的な人ほど無理はしません。面白くないことをコツコツします。
それは費用対効果で物事を判断しているからです。
論理的に物事を考えられるようになるには
ロジカルシンキングを身に付け、論理的に考えるようになるには「じっくりと物事を考える時間」をとり、「丁寧に1つ1つ分解して落とし込んで考える癖」をつけることです。物事の表面上をすぐにわかった気になるのではなく、そこで立ち止まって、紙に書き出し、じっくりと考えれば、誰でもある程度のレベルであれば、論理的に考えられるようになります。
論理的思考力(ロジカルスキル)とは一体何か
論理的思考力とは先ほども話したとおり「選択肢を削っていく力」です。論理的に考えるためには、リサーチが重要で、あらゆる選択肢を調べ上げた上で、目的で検索をかけ、○・×を付けていく力です。誰でも時間さえかければ、とれる選択肢にどんなものがあるのかを調べることができますし、それをしないのは「調べるのが面倒」・「もうこれでよくない?」と思ってしまうからです。
まず時間をかける。徹底的に時間をかける。
思考スピードは上がるので知らない内にぱぱっと考えられるようになります。
ロジカルシンキングを身に付けることは難しくない
合理的に考えることは苦手、数値が嫌い。
そういった人は非常に多いですが、その大半が食わず嫌いです。正しい手順で物事を考えることは非常に時間がかかりますし、答えが見つかるまで頭を使います。しかし、これからお伝えする方法を実践していただければ、誰でも論理的に考えるようになることができます。
1つの事柄について表面ではなく、複数の視点から構造的に捉え、目的・状況に合わせてふさわしくない選択肢を削っていく。
その手順を解説します。
2.ロジカルシンキングの5つのフレームワーク
では具体的に論理的に物事を思考する、話を論理的に組み立てていくための3つの手法についてご紹介します。
ロジカルシンキングフレームワーク①:M.E.C.E(ミーシー)
正解を見つけるためには、まず考えうる選択肢の中に「正解」が含まれていないといけません。
「AとBとCと言う中からどれが良いと思う?」
上記のように会議で3つの選択肢が与えられる。あるいは、仕事をする時に3つの発想をあなたがしたとします。
しかし、「上記の3つの内どれもが不正解」と言うこともありえます。
最初から結果は決まっていた。
そうならないように、正解の選択肢を発想できるようにする事が大切です。
論理的に考える最初のSTEP1ですることは、「漏れなく・「重複なく」選択肢をリストアップすることです。
そのフレームワークが【M.E.C.E(ミーシー)】です。
論理的思考例①:選択肢を漏れなく・重複なくリストアップする
飲食店の例で考えて見ましょう。
売上は【顧客数】×【顧客単価】で計算されます。今回は「顧客数」で、漏れなく・重複なく考えてみましょう。その場合、以下の5つが考えられます。
- 新規顧客を増やす。
- 紹介顧客(口コミ)を増やす。
- 団体利用を増やす。
- リピーターを増やして年間の平均利用回数を増やす。
- 1グループ当りの平均人数を増やす。
この場合の顧客数とは【年間総来店者数】になります。
つまり、同じお客様が何回もご利用されることでも年間の合計顧客数は増えますし、グループの平均人数が増えることでも増えます。
できる限り、選択肢を増やせば増やすほど”状況にあった正解が存在する確率”は当然高くなります。
ロジカルシンキングフレームワーク②:VRIO分析
机上の空論がなぜ机上の空論と呼ばれるのか?
それは”ノウハウや社風が存在するから”です。
- 新しい事をしようとするとすぐに誰かが「失敗したら誰が責任をとるんだ」という。
- 新しいルールや設備を導入しようとしたら、現場の人間が全員反発する。
- 数値資料がないと会議がまとまらず、提案までの準備手順が面倒なのでいつもうやむやになる。
- 経営者が成果がすぐに出ないと「これ以上資金や労力を無駄に出来ない」とコストをかける覚悟がない。
新しい事を学ぼうと言う社員の学習意識、成果が出るまで覚悟を持ち現場を鼓舞できる管理者の覚悟、新しいことに取り組まなければこのままではジリ貧だ、という社員の認識。
Organization-Power(組織力)はとても大切なノウハウで、業績悪化をしている中小企業では変わりたくないのではなく、変われないのです。
組織のリソースは以下の4つです。
- Value(経済的な価値)
- Rare(希少性)
- Imitability(模倣可能性)
- Organization(組織力)
詳しくはこの記事では触れませんが、合理的な判断をするには「この会社・職場・チームでもできる」、あるいは「自分でも努力すればできる」という範囲でないといけません。アイデアがいくら秀逸であっても、そもそも実行できないのであれば、絵に描いた餅で終わってしまいます。
論理的な人とは、正解がわかっていてもそれを時として選びません。
地に足が着いた考えが出来なければ、合理的である・論理的であるとはいえないのです。
論理的な思考例②:全ての選択肢を提示した上で現実的な観点で考える
優秀な社員や有能なコンサルタントはまず全ての選択肢を漏れなく、重複なく「顧客数を増やすための方法としては大きく5つが考えられます」と伝えます。
プレゼンスキルとして「数値を使え」や「選択肢を列挙しろ」というのはどこの本でも記事でも言われるのはこのためです。いきなり自分の主張をするのではなくて選択肢を整理することで相手は考えを押し付けられていないように感じます。
例1の選択肢は以下の5つでした。
- 新規顧客を増やす。
- 紹介顧客(口コミ)を増やす。
- 団体利用を増やす。
- リピーターを増やして年間の平均利用回数を増やす。
- 1グループ当りの平均人数を増やす。
全ての選択肢を提示してから、制約条件をかけていきます。
- 新規顧客は観光客が激減、顧客の奪い合いになっている今の状況では難しい。(1の否定)
- コロナの状況で団体客の利用は見込めない(2の否定)
- 家族客の取り込みに関しては、お店のコンセプトから客層変更は難しい(5の否定)
- コロナでも来てくれるお客様の来店回数を増やすことが一番効率的だと思わない?(提案主訴)
先に取れる選択肢を全て提示してから自分の考えを言うので、「確かにそうだ!」となりますよね。
有能なコンサルや優秀な人の話術が巧みなのは、そういった制約条件をかけているからです。
- その話であるなら、その意見が適切だと思う。
- その場合であれば、その判断は正しいと思う。
- この予算なら、そのアイデアが一番良さそうだ。
ロジカルシンキングフレームーワーク③:ロジカルツリー
では先ほどの例で挙げた「リピーターを増やす」というアイデアを「具体的に何をやるの?」というレベルに分解していきましょう。
リピーターが増える要素にはどのようなものがある? | 具体的内容 |
---|---|
接客をよくする | 笑顔や言葉遣い お客様との会話を増やす テーブルをよく見て自分から声をかける |
何度も来店されたお客様へ特典をつける | ポイントカードや無料特典 |
お店に来たくなるきっかけを作る | イベントデーを作る。 来店されたお客様にイベントデーの告知をする |
ロジカルツリーで大事なのは、一番下の段に来たとき「具体的な行動」にまで落とし込まれている事が重要です。
例として、「売上 → 顧客数 → 新規顧客を増やせ!」で終わる人は非常に重要ですが、最後の「新規顧客を増やす」という非常に抽象的な要素で終わると「結局、そのやり方は現場で上手く考えないといけない」という主観になります。
もはや論理的でもなく、「結局、現場の努力で何とかしろ」という精神論になってしまいます。
1つの事柄を複数の要素に分解し、これ以上分解できないというレベルに落とし込むことを”ロジック(ロジカル)ツリー”と言いますが、大事なのは横方向と縦方向を別々に切り分けて考えることです。
論理的思考例③:物事を音新婚で考えるとは縦方向の思考をしていくこと
上記のイメージ画像では、横の関係と縦の関係が存在します。
横の関係は「顧客数と単価」のように、同時には達成できない別の話です。なので、基本的には下方向により詳細に概念を分解していくことを意識する事が大切です。横(水平方向)を書き出すことはアイデアの発散であり、箇条書きにリストアップするようなイメージで、縦(垂直方向)は、アイデアの収束と呼ばれ、より具体的にしていくイメージを持っていただければOKです。
今はアイデアの発散が必要なのか、アイデアの収束が必要なのか。
状況に応じて使い分けられるようになる事が重要です。
ロジカルシンキングフレームワーク④:SWOT分析
論理的思考をすることが難しいのは、「あらゆる可能性をまず考え切った上で、適切でない選択肢を削っていく」という思考の収束と発散という真逆の思考を繰り返さなければいけないところにあります。
勉強すればするほど、新しい経験を積めばつむほど、引き出しは増えていきます。しかし、次にどの引き出しを使えばいいのかわからなくなります。そして、最終的に状況的に合わないのに、「新しく学んだ知識を披露したい」という気分になり、どんどん主観的になっていきます。
社長が異業種セミナーや交流会、研修に参加した後、脈絡もなく「これからはこうしなければいけない!!」と影響されて、会社にあわないことをやりだして失敗する、なんてことは中小企業ではよく見られる光景です。
やる気さえある人なら、知識を増やす、選択肢を増やすと言うことはそう難しくありません。難しいのはどちらかというと選択肢を削る方です。
選択肢の取捨選択をするためのフレームワークがSWOT分析です。
SWOT分析自体は、ビジネスマンなら知っている人は非常に多いですが、本来は戦略論「どの事業に資源を集中するか?」という選択と集中のフレームワークとして生まれたものです。
正しく認識し、活用できている人はほとんどいません。VRIO分析と使いわけられるようになるとよりGoodです。
論理的思考例④:日常生活の何気ないシーン
SWOT分析はあくまでツールであり、思考のフレームワークに過ぎません。まず選択肢を考えてからその評価に使うものであって、SWOT分析自体だけを学んでも意味がありません。普段の何気ない思考から以下のように脳内会議をすることはおすすめです。
その例です。
例;外出をしていて、今日の昼飯はどうしよう?「牛丼はどうだろうか?」
Strengths(強み):やはりコスパが重要だ。牛丼は時間コストもかからず、昼寝する時間もできるじゃないか!
Weaknesses(弱み):いやしかし最近メタボになっている。カロリー面や健康面で考えるとなしだ。
Opportunity(機会):この近辺にくることはないから、地元のお店にするのが良いかもしれない。
Threats(脅威):今夜はカレーのようなことをいっていた気がする。肉被りしたら嫌だなぁ。
上記を考えた結果、強みが他の3つに勝れば牛丼を食べに行くことになり、そうでなければ他の候補をまたSWOT分析にかけ検討します。人間は最初から様々な候補の中から除外していき、残ったものに高く価値を感じ、「これを食べよう」と決断します。
それは他の食べ物と比較した時に価値を感じるからで、比較するまでもないぶっちぎりの好物でなければ基本は比較により価値は決定されます。
大事なのは、「良いアイデアを出そう」とするのではなく、まず余計な選択肢を削る訓練を積むこと。そうすれば、自分が学んだことや経験したことに振り回されることはなくなります。
ロジカルシンキングフレームワーク⑤:PDCAサイクル
論理的であるためには「原因と結果」、「行動と成果」が可視化できていなければいけません。
そのフレームワークが”PDCAサイクル”です。
ここで重要となるのはCの部分の”Check(チェック)”と”A(アクション)”です。
前半部分のPlan(計画)、Do(実行)はここまでですでにできています。
論理的に物事を進めるためには、以下のCをしっかりと考えておかなければいけません。
- 結果が上手くいかなかった・上手くいったは何を持って判断するか?
- 自分の狙い通りに行動できたかどうかは誰が判断するのか?
- 結果がこのようになったが、これは自分の行動によって変わった変化なのか?
成果が仮に出ても、それは誰かのおかげかもしれません。上手く言ったかどうかを正しく判断するためにはどうやってチェックするのか?という事を予め決めておく事が重要です。
また上手くいっても失敗しても次の行動として以下の事を決めなければいけません。
- 次も同じ目標を掲げ努力すべきか?目標を変えたほうがいいのではないか?
- 行動を継続するのであれば、修正すべきところは何か?全く同じ事を繰り返すのか?
- 見込み通りに行動できなかったのはなぜか?どういうトレーニング・意識が必要なのか?
行動を継続するにしても、知識不足でうまくいかなかったのか、経験不足なのか、能力不足なのかで対処は変わります。それは手順や段取りもそうですし、このアクション(修正)部分が、1を知って10を知る。と言うことの本質です。
PDCAで大事のは、CとAの2つです。ここさえしっかりと学んでいれば、行動を繰り返すたびに気付きや学びを得られる”自立型成長人間”になることができます。
まとめ
ここまでのことをまとめると以下の5つのフレームワークを身に付けることができれば、論理的な人になる事ができます。
- ある事柄に対して、漏れなく・重複なく全ての選択肢を網羅する事ができて、
- 金銭コストや時間コスト、人員状況、チームノウハウを考慮して不適切な選択肢を除外し、
- 強み・弱み・機会・脅威という観点から最もコスパの良い選択肢に絞る事ができて、
- 具体的に何をするかというレベルまで落とし込んで考えることができ、
- その行動進捗をどうやって確認・修正するかと言うことまで事前に考えておける。
上記の5つの能力があれば、合理的・論理的な判断が出来ると思いませんか?
逆に上記の5つの能力がどれか1つでもかければ以下のようになります。
- アイデアに漏れがあって、そもそもの選択肢に正解がなく、やる前から結果はわかっていた。
- 実際に計画を実行に移した段階でトラブルが多発し、継続できなくなった。
- アイデアは良いものを出せたが、管理職や社長の好みによってプロジェクトの内容が決まってしまった。
- 具体的に何をするかまで決まっておらず、成果がでた職場、出ない職場に明暗が分かれた。
- 結局、人材の能力に依存したため、できる人とできない人に分かれた。
論理とは再現性です。
AならばBになる。BはCであれば、AはCである。
そこに例外はありません。100回やってもA=Cは普遍です。
「論理的である」とは、この手順で思考すれば、この手順で進めれば、このルールで、この基準で。と言ったように。仕組みに従えば、誰でもある程度の成果が出せる。そういったものでなければいけません。
成果とは必然です。もちろん運にも左右されますが、100回行動した時、打率が高いのは論理的である人です。