仕事術

仕事ぶりを褒める5種類の言葉と褒め上手になる方法

褒めるという行動はビジネススキルの1つです。

人は褒められることによって以下の心理が働きます。

  1. 「自分はこういった事が得意なんだ」という”長所の発見”
  2. 「この人はこういった行動をすると喜ぶ」という”ニーズの理解”
  3. 「褒められた行動をもっとしよう」という”行動の反復”

褒め上手になることで、部下だけでなく、上司や先輩、顧客や取引先の人間を味方につけることができるようになります。

この記事では”褒める技術”について解説しています。

  • 人はどのようなことで褒められたいのかという褒め言葉の種類
  • 先輩・同僚・後輩・異性に対する褒め言葉の使い分け方
  • 褒め上手になるための方法とコツ

最後までご覧になっていただければ【褒め上手になることで、仕事がどう変わるのか】ということをご理解いただけると思います。

1.仕事で言われて嬉しい5種類の言葉

あなたは仕事でどのような言葉をかけられた時「嬉しい」と感じるでしょうか?

どのような言葉を褒められたいのかは「誰に言われるか」で大きく変化します。

  1. 上司や先輩から言われて嬉しい言葉。
  2. 同僚から言われて嬉しい言葉。
  3. 後輩からいわれて嬉しい言葉。

それぞれ詳しく説明します。

上司や先輩に言われて嬉しい言葉と褒め方の例

部下から見て上司(責任者)とは【自分の仕事の評価や取り組み姿勢、職場への貢献を評価する上位者】です。

「自分が努力していることを正しく評価して欲しい。」という欲求を満たしてあげる言葉が効果的になります。

上司や先輩に言われて嬉しい3種類の言葉と褒め言葉例

上司から褒められて嬉しいと思うのは以下の3種類の言葉です。

  • 目標達成や数値の改善など、他の人との”成果の差”を正しく評価してもらえた時
  • 特定の行動をした時など、”チャレンジした事”を見てもらえていた時。
  • 行動の変化や考え方の変化など、”考えながら取り組んでいること”を理解してもらえた時

人は努力に対する見返りを求めています。

周りよりも良い成果を出したのに同率に扱われたり、成果の差に気付いてもらえないと「頑張った意味がない」とやる気を失います。

また成果が出るまでの過程においては「これでいいのだろうか」・「自分のやり方は間違っていないだろうか」といった手探りで仕事をしています。そんな時に「その調子でやり続ければ成果は出ると思うよ」という正解・失敗のサインを出してもらうことが出来れば、安心してその行動を継続する事ができます。

上司から部下への褒め言葉の例としては以下のようなものが挙げられます

  • 今回こういったやり方に変えていたね。そのやり方はよいと思うよ。
  • 今回こういった結果だけど、前回と違って、こういった変化が得られたよね
  • 結果は変わらないけど、質がよくなっていると思うし、結果が出る日は近いと思う!

受験勉強で毎日勉強しても必ずテストの点数が上がるとは限りません。しかし惜しい回答は増えているはずです。

そういった行動の変化、向き合い方の変化をしっかりと拾ってあげるだけで「自分は変化をしている途中なんだ」、「先輩や上司(先生)は自分が変わってきていると思ってくれているんだ」と他人から褒められることで「自分の努力は無駄じゃない」という安心感を得ることができます。

上司や先輩の仕事ぶりを褒める言葉

では逆に部下から上司へ、後輩から先輩の場合を考えて見ましょう。

上位者というのは家族で言えば父、群れにおけるリーダーの事を言います。父が言われて嬉しい言葉とは「自分の言葉で相手が良い成果を出せた。」・「自分の言葉が相手の成長につながった」という”相手の役に立った”という言葉です。

具体的には上司や先輩の仕事ぶりを褒める言葉には以下のようなものが挙げられます。

  • ○○さんが言ってくれたおかげで、■■さんに△△をしてもらえました。
  • ○○の件なのですけど、先輩が言ったとおりでした!さすがですね。
  • ○○さんのサポートで上手くいきました。これからもお願いします。

自分は今回こういう結果を手に出来た。でもそれは相手のおかげであり、自分1人じゃ出来なかった。「自分の成功は相手のおかげである」という相手の自尊心をくすぐる言葉をかけることで、「次回も助けてやるか」とか「こいつは可愛いな」と思ってもらうことで自分の仕事がやりやすくなっていきます。

同僚に言われて嬉しい言葉の種類と褒め言葉の例

同僚は、同じ目標に向かって協力・連携する仲間であり、”信頼たる人なのか・協力して仕事をできそうかを評価しあう関係性にある人です。

そういった同格の仲間に対しては、上からでもなく、下からでもない、フラットな関係性を意味する言葉【信頼・信用】がキーワードとなります。

同僚にいわれて嬉しい言葉の種類と褒め言葉の例

同僚や仕事の出来る後輩から言われて嬉しい言葉には以下の3種類のものがあります。

  • 仕事に対する”真面目さや取り組み姿勢”などを褒められた時
  • 職場でのコミュニケーションや接し方などを褒められた時
  • 意見の発言や連携・協力の仕方など”自分との相性”を褒められた時

仕事は単に作業すればいい訳ではありません。職場の仲間とのコミュニケーションや作業の連携・協力・フォローをしあうなど、成果評価だけでその人の価値を測ることはできません。そのような数値として成果にはでてこないけれど、一緒に働く仲間であれば分かる事は沢山あります。

一緒に働く仲間として信頼していることを表現する言葉の例が以下です。

  • ○○さんはいつも気配りをしてくれるので、職場が明るくなりますね。
  • ○○さんと一緒に仕事をするのはと本当にやりやすいので、楽しいです。
  • ○○さんはいつも熱心で真面目に取り組んでいるので、刺激をもらってます。

同僚や能力の高い人の仕事ぶりを褒める言葉

同僚や仕事の出来る同じ立場の人間に対しては「相手の興味・関心」の延長上にある事を選択する事が効果的になります。

具体例としては以下のものが挙げられます。

  • 相手がこだわって取り組んでいることを褒める。
  • 他の職場のメンバーと違う行動ややり方を褒める。
  • 相手や長所や個性だと感じていることを褒める。

上記のような言葉を投げかけることで、この人は「自分と同じ考え方をしているんだ」とか「自分と同じ目標を持っていて、協力できそうだ」という印象を与え、「この人とは上手くつきあっていくことができそうだ。」という関係性の構築につながります。

後輩や部下から言われて嬉しい言葉と褒め方の例

自分の仕事の采配や評価をする人以外の上司・先輩との関係は、家族で言う兄・姉・母になります。

決裁権限・責任はもっていない「指示や指導に従う必要はないけど、経験や知識、技術を自分より持っている年上の人」という関係性にあたります。この場合の年上は、年齢ではなく勤続年数の話なので、先輩と後輩で年齢が逆転することもあります。

後輩や部下に言われて嬉しい言葉の例

先輩と後輩、直属の上司ではない役職を持つ人との関係性において「見習うべき存在であると認識している」という印象を与える言葉が効果的になります。

  • ○○さんをいつもお手本にさしてもらっています。僕も○○さんみたいになれるように頑張ります。
  • □□の時、すぐに△△のように考えてしまうんですよね。○○さんは□□をどう考えているんですか?
  • □□で△△できるようになるために、○○さんはどうしてきました?参考に聞かせてもらえませんか?

上記のように「自分はあなたを真似し、あなたのようになりたいと思っている」と伝えることは、相手の自尊心をくすぐります。

もちろんあなたの方が先輩より優れている部分も当然あるでしょう。

しかし、どんな人にも長所はあり、この先輩は普段こうだけど、○○のシーンや□□の能力に関しては見習うべき事があると短所よりも長所を探すようにすれば、先輩と良好な関係性を作り上げる事ができます。

後輩や部下の仕事ぶりを褒める言葉

自分に決裁権や責任がない部下や後輩に対しては「自分との利害」を絡めると効果的になります。

  • ○○君には話しやすいので、色々とお願いしてしまうよ。ごめんね。
  • 君はいつも一生懸命だから色々と教えてあげたくなる。いい性格をしているね。
  • ○○君とは本当に仕事がしやすいよ。厳しいこともアホなこともいえるのは○○君だけだよ。

他の後輩とは違う特別感を演出することは、相手の好意を引き出す最も有効なポイントの1つです。

自分はあなたを気に入っている。だから仕事の責任とかそういうのではなくて、個人的にあなたの成長を応援しているし、様々なサポートをしてあげたい。君が困っていれば、どんな相談も乗るし、自分に出来ることであればしてあげたいと思っている。

同僚との関係性と同じで、責任や裁量権といったルールの縛りがない関係性では、感情的なつながりが非常に重要になってきます。

異性にいわれて嬉しい言葉と褒め方の例

異性という性差の影響は必ず存在します。それは社会学的・生物学的に見て仕方のない事です。

今回の例では、男性の比率が高い会社での話です。中には女性でも男性的な思考が強い人もいるし、逆も当然あります。性別にこだわるのではなく、相手の性格がどちらに近いかを考えて、使い分けるようにしてください。

男性が女性に言われて嬉しい仕事ぶりを褒める言葉

女性というのは男性からしてみれば、筋力的・体格的にひ弱な守ってあげたく存在なので「頼りにされている」という言葉を求めがちです。古来から群れの中のリーダーになる、社会的に強いポジションにいる、というのが優れたオスであるという前提に立っているからです。

その「頼りにされている印象を与える言葉」として有名なのが「さしすせそ」です。

褒め言葉例概念効果
すが評価あなたが凄い人だと私は思います
らなかったです興味もっと詳しく話を聞きたい
ごいです感嘆誰にもできることじゃない
んすがある能力能力が高い人だと思ってます
うなんですね同意その通りだと思いますよ

「もっとあなたの話を聞きたい」、「私はあなたに興味を持っている」「私はあなたを凄い人だと思っている」

男性は異性から自分を肯定してもらえる経験を重ねて、自分自身に対する自信をつけていきます。

女性が男性に言われて嬉しい言葉と褒め方の例

女性は、古来から「子供を守る」という役割を担い、社会的なグループを作り、周りと良好な関係性を作る能力に長けています。

具体的に言うと「相手の考えを察知する力」・「相手の話に共感・賛同をする力」・「相手のやる気を引き出す力」です。

それは男性が苦手とする能力であり、「自分にはできないところをあなたがしてくれる」という守ってあげる存在ではなく、対等な立場としてみてもらえる事を求めています。

  • ○○さんは僕では気付けない部分の意見を言ってくれるので本当に助かっています。
  • 女性に対して僕ではいえないから、○○さんが代わりに言ってくれるので助かっています。
  • 感情的な部分や配慮がいつも至らなくてごめん。○○さんがいないと職場がギスギスしちゃいそうだな。
  • ○○さんが後でフォローしてくれるので、安心して厳しく指導ができています。

現代社会における性差とは、個性であり、どちらが優れているというものではありません。お互いに得意・不得意があって、それを補いながら、協力して物事を進めていく。自分とは違う考え方、違う価値観を持って動く異性に対して、自分とは違う部分を素直に受け入れるという意識を持つ事が重要です。

相手に合わせて褒める言葉を使い分けられるようになろう

ここまでご説明してきたように、どのような褒め言葉が相手に響くかどうかは相手の立場、自分との関係性によって変わります。

性別や年齢の差、趣味や性格、立場など、相手に合わせて褒める言葉を使い分ける事が仕事で褒める上でのコツになります。「褒め上手な人になりたい。」という人におすすめなのが以下の資格です。

性格統計学では相手の性格は大きく【ロジカルタイプ・ピースタイプ・ビジョンタイプ】の3つにタイプに分ける事ができ、それぞれのタイプによって響く言葉は異なります。

3つのタイプの存在を知り、それを使い分けられるようになることは、ビジネスだけでなく、子育てや恋愛・友人関係などをより良いものにし、人生を豊かにすることにつながりますので、資格をとりたい、スキルアップをしたい、自分の考えの幅を広げたいという方にはおすすめの資格です。

2.仕事で褒め上手な人になるには

先ほども少し触れましたが、褒めるという行為は「相手が褒められて嬉しいものである」ということが大前提です。

そのため褒め言葉を間違って使ってしまうと以下のように相手に警戒心を抱かせることになってしまいます。

  • この人は感情がこもっていない。胡散臭い。
  • 何で褒められたのかわからない。
  • 下心がありそうで怖い。警戒しておこう。

間違った褒め方をしないためにこの章では「気をつけるべきポイント」・「相手と関係性をよくするための褒め方のポイント」をご説明したいと思います。

仕事ぶりを褒める上で3つの注意点

ビジネスで相手を褒める時に気をつけるべきポイントは以下の3つです。

:相手にプレッシャーをかける褒め方

:相手に生理的な不快感を与える褒め方

:自分の価値観を押し付けるような褒め方

特に気をつけるべきポイントは褒めた後に続く言葉です。

「これからもっと○○してくれるよね?」といったパワハラ、それほど褒められることをしていないのに異性に対する下心が透けて見えるセクハラ、「○○さんもそうだよね?」と自分の派閥・グループに所属しているかのように思わせる発言。

「結局、自分の都合の良いように使いたいだけ」と相手に思われてしまえば、「この人は信用ならないから、この人の言うことは信用しないでおこう」とか「下心がありそうで怖い。距離をとろう。」など関係性が悪化してしまうことになってしまいます。

褒めることでおきる変化は「褒められて嬉しい」という感情を相手に持ってもらって生まれます。何でもかんでも褒めればいいということではありません。

褒める事が上手い人の5つの特徴

「仕事で褒め上手、仲間のやる気や積極性を引き出すことが上手いといわれる人」の特徴をご説明します。

褒め上手な人は、以下のステップで相手の心理を読み解き、相手が求める言葉を提供しています。

  • 自分と相手の関係性・相手の年齢・立場に合わせて、褒める言葉を選ぶ。
  • 相手の性格や業務目標・仕事進捗から褒めて欲しいと思っていそうなネタを特定する。
  • 褒めるタイミングをうかがい、タイムリーなタイミングで会話をし、褒める。
  • 相手との関係性が親しくなるにつれて、褒める言葉を崩し、親近感を持たせていく。
  • 相手が褒めて欲しい事を褒めるのではなく、自分が褒めたい内容へとシフトして行く。

冒頭でお伝えしたように、人は褒められれば「その行動をもっとしよう」・「この人にもっと好かれよう」という意識が働きます。

しかし最初は【自分が褒めたいこと】と【相手が褒めて欲しいこと】は必ずしもイコールとはなりません。

そのため、まずは相手の褒めて欲しい言葉を投げかけることで、相手との関係性を作り、関係性が出来上がってから褒める内容を絞っていくというのが基本的な流れになります。

仕事で褒め上手な人になるための5つのコツ

ここまでお伝えしてきたように、褒めるという行為には必ず相手がいます。

しかし、仕事では何でもかんでも褒めればいい訳ではなく、時には注意や怒ることも必要です。目的と状況に合わせて褒め方を使いこなすようになる事が大切です。

仕事で求められる褒める技術とは以下の5つで構成されます。

  • 相手をよく観察し、相手が大事にしている価値観や目指している目標が何か分かる。
  • 自分と相手の関係性に合わせて褒めるべき内容が何か分かる。
  • 相手が褒めて欲しい言葉を投げかけ、相手からの信頼を獲得できる。
  • 自分が相手にしてほしい行動や発言、姿勢に絞って褒められる。
  • 自分が理想とする相手との関係性になるように褒め方を考えられる。

人との付き合いで一番難しいのは【選択】です。

あまり関わらない人にはどのように褒めれば警戒されないのか、この人にいってはいけないNGワードは何か、敬語をどこまで崩すべきか、どのタイミングで褒める事が一番効果的であるのか、など考えることは非常に多いです。

それらを考えながら相手と良好な関係性を作り、その後で褒める言葉を使い分けながら、上手に自分が求める行動を相手が取りたくなるように仕向けていく。

これが仕事で求められる褒める技術だといえます。

褒め上手な人になるには

褒め上手な人になるには言葉だけを覚えたり、専門書を読むだけでなく、実践が重要になってきます。

  • 仕事で先輩や上司に○○を褒めたらこんな反応をされた。
  • 仕事で部下や同僚を褒めたらこんな顔をされた。
  • 仕事で若い女性を褒めたいと思うが、難しい。

「こういった状況であればどうしたらいい?」など自分の状況に合わせて相談したり、アドバイスを聞きたいという人は非常に多いです。

そうした人におすすめなのがストアカ でのマンツーマンレッスンです。

このサイトでは以下のように、スキルのあるサラリーマンの方が副業として講師をしている場合が多く、価格も非常に安いです。

「資格やセミナーは高いしちょっと・・・」という方や「自分の状況を相談して○○すればいいですよ」という具体的なアドバイスをくれ!という方にはおすすめです。

3.仕事で褒め方を学ぶメリットとその効果

では最後に【褒める技術を磨くことのメリット】についてお伝えしたいと思います。

褒めることで相手の心理に与える効果

良好な恋人(夫婦)・友人との関係を作ったり、子育てをする上で、褒めるという行為は必要不可欠なものです。

なぜなら褒めることで相手に以下のような心理的な影響を与えるからです。

  1. この人は、自分のやることやする事を見てくれる”自分の味方”だ。
  2. この人は、自分を応援してくれる人だから”この人の言うことには耳を傾けてもいい”
  3. この人は、自分の成功を心から願ってくれるから”この人の言うことは叶えてあげたい”

子供の学力は、親の学歴よりも家族が良好な関係性であるかの方が重要です。失敗してもこの人は見放さない。自分の努力を見てくれているし、サポートしてくれる。だから上手くいかなくても諦めない。努力し続ける。

このように褒めることで、自分は相手にとっての心のより所、頼りになる味方へと変わります。

そういった相手から厳しい言葉を投げかけても「この人は自分のために怒ってくれている」と認識してくれるので、どのようなことでも話し合える関係性となります。

これが仕事で褒め上手な人が仕事で高い成果を残しやすい理由になります。

仕事で上手な褒め方を学ぶ3つのメリット

繰り返しになりますが、仕事で褒めることで相手の行動に起きる変化をまとめると以下のものになります。

  • 自分のして欲しい事を相手に深く理解してもらえる。
  • 相手の行動をより強化し、反復させることが出来る。
  • 自分と同じ考えを持つ、ノウハウを共有する仲間が出来る。

人は褒められることによって相手の考えを深く理解する

スポーツの例で言うとコーチや監督から指導を受けたとします。それが単純なドリルならいいですけど、試合中の動き方とかだと「やっているつもりでもできているかどうか」はわからないことが多いです。

そんな時自分がいいプレーをして監督に褒められれば「これをやれとこれまでやっていたんだな」と理解をすることができます。逆でもそうで、自分がいいプレーをしたと思ったのに監督から褒められなければ「アレ?」と自分の理解との差に気付くことができます。

褒めること・褒めないことの区別をつけることで、相手に一生懸命取り組んで欲しいことを伝えることに役立ちます。

人は褒められた行動を何度も繰り返そうとする

褒められるという経験は成功体験として強く心に刷り込まれます。

恋人に「センスいいね」といわれた服と似たようなものを買いたくなったり、子供は親に褒められた事を何回も繰り返そうとします。「○○をすれば褒められる」という条件反射が成功体験によってする困れているからです。

相手は褒められたことを優先していくようになるので、相手にとって欲しい行動や言動だけをほめるようにしていくことで、相手の行動を誘導する事ができます。

褒める対象を上手に絞ることで、相手の行動や言動を上手く誘導していくことに役立ちます。

褒めることによって相手の自発的な変化を生み出すことが出来る

相手の行動は褒めるだけでなく、叱ることや命令することでも変えることはできますが、叱る・命令するという行為は、外発的な力(恐怖や権限)で押し付けるやり方です。そういったやり方も短期であれば有効ですが、相手の反発や不満を蓄積していくことになります。

一方褒めるという行為は、相手の自発的な行動を促すので、相手には「自分がそうしたいからそうした」や「自分でそうすることを決めた」という心理が働きます。

褒めて相手の行動を変えることは、相手の反発や不満を膨らませないマネジメントの仕方を身に付ける事ができます。

まとめ

褒めるという行為には2つの目的が存在します。

  • 相手と親しくなるために褒める。
  • 相手に特定の行動を取らせたいから褒める。

前者は相手が褒めて欲しい言葉を投げかけることに対し、後者は相手に特定の行動を取らせたいから褒めるということに違いがあります。

この記事でお伝えした事をまとめると褒める技術とは以下の4つのスキルであるといえます。

  • 仕事ではどのような褒め言葉があるのかの”種類”を知っている。
  • 相手との関係性に合わせて”褒め言葉を選べる”。
  • 何を褒めれば相手が喜ぶのかという”褒める対象”を特定できる。
  • 相手の行動を誘導するために”褒めて動かす技術”を習得している。

この4つを詳しく解説した記事は現在作成中です。しばらくお待ちください。

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