リーダーシップ

【就活・転職】リーダーシップを発揮した経験の書き方・面接の答え方

これから就職活動を始める学生、転職を考えている人。

就活におけるテンプレートというべき質問が「リーダーシップを発揮した経験」です。

転職なら班長などの役職・プロジェクトリーダーを経験されている人ばかりではないはずですし、学生なら尚更ですよね。

グループ面接やES添削をするとほとんどの人が副リーダーや後輩の指導係を名乗る人が非常に多いですが、話を盛ってもそれは面接官に伝わります。またESに嘘を書いてしまうと、最終面接にまで尾を引いてしまうので、面接に受からなくなります。面接で感じた印象と資料から感じる人物像にギャップが生じるからです。

そしてリーダーシップを発揮経験という質問から知りたい情報は「あなたがどれほど優れた成果や人物であるか」というものではなく、あなたの内面です。

今回の記事では、特別な経験がなくても、誰でもオリジナリティ溢れる、魅力的な「リーダーシップを発揮した経験」のESの書き方・面接での答え方についてお伝えしていきます。

リーダーシップを発揮した経験という質問の意図

「リーダーシップを発揮した経験がない」・「他者を巻き込みリーダーシップを発揮した経験がない」と感じる人のほうが実際は多いです。

リーダーを経験したことのある・社交性に溢れ、自分に自信がある人なんて10人中、1人か2人くらしかいないのですから。

しかし、リーダー経験とリーダーシップの発揮は別物です。

まずそもそもの認識が間違っているから「リーダーシップを発揮した経験がない」と感じてしまうのです。

他者を巻き込みリーダーシップを発揮するとはどういうことか

人は様々なことから刺激を受け、意思決定し、行動しています。

  • 自分が真面目に頑張り続けた結果、先輩から頼りにされるようになった。
  • 自分から話しかけることは苦手だけど、知識が豊富でよく誰かから質問される。
  • 自分は優れた技能や知識はないけれど、面倒見が良く、仕事ができる人に好かれる。

上記の全ては、相手が「勝手に」「あなたの行動から刺激を受け」「行動を変えた」例です。

受身であっても「他者を巻き込み変化を与えること」は十分に可能です。

リーダーシップを発揮した経験の参考知識として、以下の記事ではリーダーシップの具体例をわかりやすく解説しています。是非、参考にしてください。

【全然違う】リーダーシップとマネジメントの違い【徹底比較】

リーダー経験がなくても大丈夫!魅力的な人柄の見せ方

では具体的にどのようなストーリーでES・面接の返しをすればいいか考えて行きましょう。

人の動かし方は、大きく11種類です。

リーダーシップの発揮は大きく【①:自分が相手に刺激を与えて動かす】・【②:相手をサポートすることで動かす】・【③:自分の発言する内容や姿勢で周りを変える】の3種類です。

それぞれの詳しい説明は、以下の記事でしていますので、自分の性格に合ったスタイル・タイプを選ぶようにしてください。

【リーダーシップスタイル全11種類】チームに必要な役割とその特徴

リーダーシップを発揮した経験の書き方・答え方構成例

では具体的な文章に行く前に、どのようなストーリー構成をすればいいのかをお伝えします。

ではまずざっくりとした大筋を決めるところからです。

  1. 自分がどのようなリーダーシップを発揮したかの定義
  2. チームで起きていたこと・状況描写
  3. そこで自分が与えたチーム・メンバーへの影響
  4. まとめ

文章は就活サイトをパクることはやめましょう。

人事からしたら「就活頑張って対策しているんだねー。努力は良いと思うけど、本当のあなたを知りたかったな。」となるからです。

綺麗な文章、ロジカルな文章構成としてテンプレートを参考にするのはありですが、ストーリーは必ず自分で練り上げてください。

就活・転職ESでの「リーダーシップを発揮した経験」の書き方

では具体的に見本を作成していきます。

この記事のテーマでは、一般的に無個性と思われる人でも「リーダーシップを発揮することはできる」なので、あまり自分から話すことが苦手で、優れた能力もないけど、ひたすら真面目に物事に取り組める人物としましょうか。

①:私は、どのようなことでもコツコツと真面目に取り組む事が何よりも重要で、その姿を見せることで人を動かすことができると思います。

②:私がアルバイトしていた職場では、整理整頓が課題となっていました。仕事ができる人たちは、整理整頓は業務に関係ないと心の中では思っており、店長や社員の方が注意しても返事だけで全く行動を変えようとしませんでした。

③:そこで私は「誰が最後に使ったか」という犯人探しよりも、見つければ自分が片付けるようにしました。すると、物の定位置にいつもあるので、それを探す時間の無駄やストレスがなくなり、気付かない内に全員が元の位置に戻すようになりました。

④:まず自分が行動に移す。すると、その姿を真似る人が出てくる。真面目に頑張れば、その姿勢に共感し、協力してくれる人は増える。社会人になっても、この考えを忘れず努力して行きたいと思います。

上記の文章では、自分から話し合いをリードしたり、指示したり、指導するなんてワードは出てきません。しかし、チームメンバーが影響され変わっていくビジョンが見えてきませんか?

就活リーダー多すぎ問題

ESや面接では、自分には魅力がないから少しでも良く見せたいと自分のこれまでの経験や能力、キャラクター、生き方を他人と比較して自信がないのも理解できます。

だからわかりやすい役職・成果・課題・解決したような文章を書きたくなります。

しかし、それでは人柄は見えてきません。大事なのはプロセスです。

どんな成果をもたらせたかよりも、自分はどういった性格の人で、どのように人と関わることができるのか、等身大の自分で自分では気付かない長所・個性を発掘する事が大事です。

リーダーシップを発揮した事がないと感じる人の面接対策

では面接編です。

「リーダーシップが発揮した事がない」と感じる人は、どのようなサポートをしてきたかをイメージしてください。

友達グループで中心人物がいたとしましょう。社会人の方は有能な先輩をイメージしてください。

その人は自分だけで最適な意思決定や鮮やかに解決してきたわけではないはずです。

  • ○○さんは私仲が良いから伝えておくよ。
  • ○○だったら、Aさんが詳しいから聞いてくるね。
  • ○○に関して、調べてまとめておくね。
  • ○○も大切だけど、私は■■に感じるけどなぁ。

有能な人も、様々な人から情報や意見を聞き、そのサポートの結果、ベストな行動ができます。

つまり、自分の貢献があったからこそ、その人は最適な行動にたどり着けたというわけです。

私はこれまでこういうサポートをしてきて、○○という成果を出すことに貢献してきました。

そのような返しができれば、高評価につながります。

まとめ

就活では人柄を見ます。自己PRや面接での印象、それらと整合性がないといけません。

自己PRがサポート力であるのに、リーダーシップを発揮した経験で巻き込み力をPRすれば矛盾が生じます。

就活でやってはいけないことは、この能力がなければいけないだとか、こういったキャラでないといけないという思い込みです。テンプレを真似すれば、「またこれね(笑)」となります。

人事は、沢山のESを読み、面接をこなしてきた人たちです。

「それも大事なことだよね」と共感してもらえるようなオリジナル文章を作成する事が大事です。

就活で最も大切な作業は、自己分析です。

内定を取れる・取れない。「自分の性格や個性を言語化できている」たったその差しかありません。

まずありのままの自分を受け入れ、自分でも気付いていない長所を探し出し、これまでどんな人と関わり方をしてきたかを思い出し、それを言語化することに全力で取り組みましょう。

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