WordPressのブログ運用でカテゴリページは、【ビッグ・ミドルキーワードを攻略するSEOの観点】と【読者ユーザーのサイト巡回を誘導するサイト設計】の2つを大きく左右します。
- カテゴリ名を適当に決めてはいませんか?
- これまでに作成し、アクセスを集めている記事を生かす事が出来ていますか?
カテゴリ名や構造を変えるだけで、アクセスや収益性が大きく変わる事があります。
WordPressのカテゴリページのカスタマイズにおいて、必須となる【追加】・【編集】・【削除】・【階層】・【固定ページ化】の5つの操作は必ず抑えておきましょう。
WordPressでカテゴリーを追加する際の注意点と手順
WordPressのカテゴリー作成・追加は【記事ページで行う方法】と【カテゴリ編集ページ】で行う方法の2種類が存在します。
カテゴリーの追加は記事投稿ページで行ってはいけない
基本的にカテゴリの追加は【投稿ページ】で行わず【カテゴリ編集ページ】で行うべきです。
記事を作成する際に、「この記事は○○というカテゴリにしたい」と思って、記事投稿ページで以下のようにカテゴリ名を入力したとします。
すると、作成されるカテゴリページのURLは【https://~/category/サンプル/】という日本語URLになってしまいます。URLに日本語が入ってしまうのはSEO対策的には絶対に避けるべきです。
そのため、新しいカテゴリで記事を作成する際には、必ずカテゴリ編集ページで新しいカテゴリを作成してから、記事を作成するという手順にするようにしましょう。
綺麗でSEOに強いパーマリンク設定、URLの命名方法に関しては以下の記事で解説しています。
WordPressでカテゴリ-を追加する正しい手順
カテゴリ追加はWordPress左管理メニューの【投稿タブ→カテゴリー】をクリックすると、以下の画面に飛ぶので赤色で囲った左側の編集したいカテゴリ名にカーソルを合わせてください。
マウスを編集したいカテゴリ名の上に持っていくと以下のような表示になるので【編集】をクリックしてください。
カテゴリページで編集するセルは以下の5つです。
- 名前
- スラッグ
- 親カテゴリー
- カテゴリタイトル
- カテゴリ本文
それぞれ詳しく見ていきます。
名前:サイト上で表示するカテゴリ名の設定
カテゴリの名前は、SEO観点よりも読者目線でキャッチーな名前をつけるようにしましょう。それはここで設定したカテゴリ名が【ブログトップのグローバルメニューやサイドメニューに表示されるテキスト】になるからです。
例えば、カテゴリ名が【WordPress】よりも、【WordPress使い方】や【WordPressプラグイン】といったほうが具体的ですし、自分のサイトを訪れた読者が「このカテゴリ少し見てみよう」と興味を惹きやすくなります。
スラッグ:カテゴリページURLの設定
スラッグとは【https://sample.co,/category/この部分/】のURLのことです。
この部分を英語で入力したいので「ブログ記事投稿画面でカテゴリは作らないほうがいいですよ。」と先ほどいったわけですが、このスラッグはできる限り、検索ボリュームの多い【ミドル・ビッグキーワード】に関連付けた単語を設定するようにしましょう。
ミドルキーワード・ビッグキーワードは基本的にカテゴリページをカスタマイズして攻略します。
そのため、予め攻略したいミドルキーワードを設定するように心がけましょう。
親カテゴリー・子カテゴリ-の設定
親カテゴリ・子カテゴリの設定は、ある程度記事が増えてからの作業になりますが、WordPressに関する記事を50程度書いたとしましょう。
例えば、WordPressに関するカテゴリなら検索ボリュームが多く、1記事では攻略が難しい【WordPress 使い方】や【WordPressプラグイン】、【WordPress カスタマイズ】というキーワードを子カテゴリに設定するようにデザインします。
親カテゴリ | WordPress |
子カテゴリ | ー WordPress 使い方 ー WordPress サイトカスタマイズ ー WordPress プラグイン |
設定方法は簡単で、カテゴリー編集画面に子カテゴリの親となるカテゴリを選択するだけでOKです。親カテゴリの場合は【なし】にしてください。
カテゴリタイトル:カテゴリページのキャッチフレーズの設定
カテゴリタイトルとは、カテゴリページに飛んだ時に表示されるタイトルのことです。
カテゴリページの初期設定では、これまでに作成した記事が一覧で表示されます。作成した記事一覧のままであれば、カテゴリタイトルは先ほど設定した【名前】と同じでいいのですが、収益やCV率を高めるためには、カテゴリページを固定ページ化していくことになります。
サイトの収益率(1PV当り単価)を高めるには、上記のようにサイトの導線を作りこむ事が重要です。
魅力的なカテゴリタイトルをつけ、「各記事で集めたアクセスをカテゴリページに集め」、「アクセスを効率的にお金に変える」というのが、ブログの作りこみの中心的な作業になります。
カテゴリページの固定ページ化する
カテゴリページを固定ページに差し替える方法もありますが、今はほとんどのテーマでカテゴリページをブログ記事と同様に編集する事が出来るようになっています。
【カテゴリ本文、アイキャッチ、メタディスクリプション、メタキーワード、説明】はブログ記事の作成手順と全く同じです。
書く記事で集めたロングテールキーワードを集約し、ミドルキーワードを攻略するための【まとめ記事】を作成することなしに、10万PV以上の集客や月間100万以上の収益の実現は難しいです。
基本的にブログ執筆の流れは、【書きたいジャンル(カテゴリ名)を決める】→【そのカテゴリのロングテールキーワードを調べる】→【記事を書き終えたらカテゴリページを作りこむ】→【新しいカテゴリを書く】の繰り返しになります。
WordPressでカテゴリを削除する方法
新しく作成したカテゴリ自体の削除は簡単で、削除したいカテゴリにマウスを持ってくると削除が表示されるのでそれをクリックすればいいのですが、WordPressの初期から設定される【未分類】は削除が表示されません。
使わないカテゴリを残すことはSEO的にも良くないので未分類カテゴリは削除しましょう。
WordPressに初期設定されている”未分類カテゴリ”を削除する方法
未分類カテゴリを削除するには、まずWordPress管理メニューの【設定】→【投稿設定】をクリックします。すると以下の画面になるので【投稿用カテゴリーの初期設定】から未分類ではなく、自信が作成した他のカテゴリ名に変更してください。
下までスクロールして【変更を保存】をクリックすればOKです。
設定を変更すれば、カテゴリ編集画面に戻れば【削除】ボタンが表示されますので、削除する事が可能になります。
WordPressのカテゴリの表示設定
新しいカテゴリを作成すれば、必ずメニューの表示設定をするようにしましょう。
なぜなら、カテゴリを作成した時点で、そのカテゴリに属する記事は記事アーカイブにしかリンクがつながっていない状態となります。もちろん新着記事には表示されていますが、新しい記事を作成すれば当然後ろのほうに流されてしまいます。
Googleは、サイト構造にリンクされていない孤立したページは【重要性の低いコンテンツ】としてみなし、検索エンジンのインデックスやクロール頻度の優先度を下げられてしまいます。
「作成した記事がいつまで経っても検索エンジンに登録されてもらえない。」、「クローラーが全然回ってこず、掲載順位が上がらない・変動しない」という問題に直結してしまうので、必ずメニューに表示させるようにしましょう。
カテゴリメニューの設置箇所としては3つあります。
- サイト上部に表示される【グローバルメニュー】
- サイト下部に表示される【フッター】
- サイト横に表示される【サイドバー】
グローバルメニューとフッターの表示設定に関しては、【外観】→【メニュー】で編集する事が出来ます。親カテゴリ・子カテゴリの階層化の表示設定は、別の記事で詳しく解説する予定です。
サイドバーのカスタマイズは、【外観】→【ウィジェット】で行う事が出来ます。
記事ページでスクロールしてもついてくるコンテンツの設定をすることで、案件獲得やキラーページへの誘導、公式ラインやtwitterフォローへの誘導など、サイト成長戦略において非常に重要な部分なので、必ずマスターしておきたい部分です。
まとめ
カテゴリのカスタマイズは、サイト構造を大きく決定し、SEO対策の根幹であり、収益性を左右する部分なので、しっかりと理解しておきましょう。
とはいってもある程度記事が溜まってからの話なので作りこみレベルに合わせてまとめると以下です。
1.記事をこれから書いていく段階
名前設定とスラッグの設定、グローバルメニューの表示の3つの作業をしましょう。
2.1つのカテゴリ記事を書き終えた段階
1つのカテゴリに関して20~30の記事を書き終えたら、カテゴリを細かく分割し、親カテゴリと子カテゴリに整理しましょう。
3.1万PV以上のアクセスが集まってきた段階
サイドバー追従にキラーページを設定し、集めたPVを収益に変える仕組みを作り上げ、1PVあたりの単価向上に取り組みましょう。
WordPressブログの作りこみは以下の繰り返しです。
まずは集客コンテンツ(ブログ記事)を作成してロングテールキーワードを攻略し、ロングテールキーワードを集めたまとめ記事(カテゴリ記事)を作成し、キラーページ(収益化)へと誘導する。
上記の事が理解出来ていれば、1万PVでも5万円以上の収益をたたき出すPV当りの単価向上を狙えますし、ミドルキーワードの上位表示を達成し、アクセスを劇的に稼ぐこともできます。
ただブログを書くのではなく、読者が満足するサイト作りに取り組む意識を大切にしましょう。