ブログ運営で最も重要なこと。それは「挫折せず継続し続けること」です。
そのためには”自分のレベルにあった正しいブログ目標の立て方”を知る事が重要になります。
ブログ運営をしていると必ず以下のような悩みが頭をよぎります。
ブログを挫折しまう人の心理
- ブログ記事を沢山書いているのに全く読んでもらえない。
- 有名なブロガーのやり方を真似ても結果が全然改善されない。
- あてもなくブログ記事を書き続ける日々に苦痛を感じている。
- 自分なりにブログを勉強しているが、このやり方であっているのが不安だ。
- このまま続けても、1年後に良くなっているとは思えない。もう限界だ。
ブログで自分が求める収益を得るには、ある程度の作業量が必要になります。
しかし、ブログを始めた人の9割が我慢が出来ず途中で止めてしまいます。
なぜ9割以上の人が途中で挫折してしまうのか?
それは大きすぎる目標を設定しまうことに原因があります。
最終的な成果(収益)を手にするには、小さな目標を達成し続けた積み重ねの先にあります。
目標をスモールステップに分解し、小さな成功を積み上げることができるようになれば、誰でも努力の継続が可能になります。
この記事ではブログにおける正しい目標の立て方とその達成方法についてお伝えしています。
1.ブログでの目標の立て方とは
ではまずブログをする上で”どのような目標を立てればいいのか”についてお伝えします。
3種類のブログの目標設定方法
ブログにおける目標は大きく以下の3つに分類されます。
3つのブログ目標
- 記事数(作業量)に関するブログ目標
- アクセス数(集客成果)に関するブログ目標
- 収益(金銭成果)に関するブログ目標
上記のうち、どの目標を選ぶべきかは”ブログサイトの作りこみレベル”によって大きく変わります。
ブログ目標①:記事数
ブログ初心者がまず目指すべき目標は、記事数という”行動目標”です。
多くのブロガーが「ブログ記事を100記事書こう」とおすすめするのは以下の理由からです。
記事数を目標とする理由
- ブログ記事を書くことにまずはなれて欲しいから。
- ブログ記事を100記事書くころにはライティングスキルが身に付くから。
- ブログを書くという習慣を身につけて欲しいから。
- ブログを書くことでアクセスデータができるから。
- ブログ更新を通じて必要な基礎知識を学んで欲しいから。
ブログ初心者は「まずはブログを書き慣れる」ということを目標に取り組みましょう。
ブログ記事を書き続けることで、「キーワードツール」の使い方になれ、ブログライティングの基本が身に付きます。またブログでは記事を書けば書くほど、「グーグルアナリティクス」や「サーチコンソール」で分析するためのアクセスデータが蓄積されます。
ブログで成果を求めるのは「基本的な知識」と「最低限の作業量」をした後です。
最低限の作業もしていないのに結果が出ないのは当たり前です。
まずは「1ヶ月で●記事書く」・「30記事書く」ということだけを目標にしましょう。「上手くいった・いっていない」の判断をするのはその後で、最低でも3ヶ月から半年は見返りを求めず、がむしゃらに記事数を増やすことを目標に取り組むことをおすすめします。
ブログ記事を書く上で知っておいて欲しい基礎知識を以下の記事で解説しています。
絶対に知って起きべき基礎知識
ブログ目標②:アクセス数
ブログ記事を書く上での基本的な知識を身に付け、30~50ほどの記事を書き、記事数という行動目標を達成できれば、次は”アクセス数”という目標に切り替えましょう。アクセス数と一口に言っても以下のように様々な切り口が存在します。
様々なブログアクセス目標
- 月合計のアクセス数となる”月間PV数”
- 特定の記事に限定した”記事ごとのPV数”
- 収益ページのアクセスを表す”インプレッション数”
- 成約ページのアクセス数を示す”クリック数”
この段階で重要なことは「改善をしたページの成果に変化はあったのか」という”行動と結果”の分析になります。
「努力をすること」を習慣化できれば、目標テーマを”努力の質の向上”に変えましょう。
そのための方法は以下の記事で解説しています。
記事の質を高める知識と方法
ブログ目標③:目標金額
ブログ記事の更新という努力ができるようになり、読者が求める記事の提供ができるようになれば、「目標金額の達成」に目標をシフトしましょう。
ブログで自分が求める収益を手にするには、以下のノウハウを身に付ける必要があります。
目標金額を達成するための知識
- ブログでどのような収益化方法が存在するのかを知る。
- 記事に最も合うアフィリエイト商材の探し方を学ぶ。
- 記事に合う商材がなければ,自分で自作する方法を学ぶ。
- 集客記事から収益化記事へと読者を送客する導線の作り方を知る。
- クリック率を高めるセールスライティングを学ぶ。
ブログで効率よく稼ぐためには【①:訪れた読者を見込み顧客へと変える顧客教育】をし、【②:収益記事へと送客するサイト導線を構築】し、【③:それぞれの顧客ニーズに対応するサービス・商品のセールス】をしていく事が重要になります。
以下の記事では上記のポイントを抑えたブログサイトの作りこみ方を解説しています。
ブログの収益効率を高める手順
ブログの目標の立て方のコツ
ブログを途中で挫折せず、コツコツと積み上げていくためには段階に合わせて目標を使い分ける事が大切です。
コツ①:自分の目的に合わせた金額目標を設定する
目標金額が変わればブログの運営方針も大きく変わります。
目標とする月収金額 | PV単価 | 目標月間PV数 |
---|---|---|
5万円 | 025円 | 20万PV |
50万円 | 5円 | 10万PV |
例えば、副業ブログで月5万円を金額目標とするのであれば、ライバルが少ないジャンルの記事を書きまくってクリック広告(グーグルアドセンス)を使う方が一番達成はしやすいと思います。クリック広告の単価は0.25円なので、PV数を増やす事が最終的なゴールとなります。
ブログ初心者でも上位表示しやすいお宝キーワードを見つけ、ブログ記事を量産していくことが行動目標となります。
一方で月50万を狙うのであれば、PV数よりもPV単価を高めることが最終的なゴールになります。
単価が高いジャンルではライバルも強く記事を書いてもPVが稼ぎにくいです。月間10万PVいけばかなりの大成功といえるくらいの数値です。この場合は、ブログサイトの導線をしっかりと考え、潜在顧客を囲い込み、成約に結びつけるノウハウを磨いていくことが重要になります。
金額目標にあわせたサイト作り
目標金額に応じておすすめとなる収益化方法やジャンルは変わります。
以下の記事を参考に自分の目標に合わせたジャンル・収益化方法を選ぶようにしましょう。
コツ②:目標金額から必要な記事数を逆算しよう
目標金額が決まれば、どのくらいの記事を書かないといかないかが見えてきます。
以下の表は【100記事書いたときの最終的なPV目標の試算した結果】です。
1記事あたり1日平均 | 月間平均PV | 全記事比 | 月間見込み合計 |
---|---|---|---|
50PV~100PV | 2,250PV | 2割 | 45,000PV |
10PV~50PV | 900PV | 6割 | 54,000PV |
0PV~20PV | 300PV | 2割 | 6,000PV |
基本的に僕は【月間キーワードボリューム:100~1000】のキーワードを狙う事が多くて、当った記事は大体1日50~100PVぐらい稼いでくれています。それが全体の2割もあればいい方で、残りの記事は10~30PV程度あれば何とかという感じでやっています。アフィリエイトリンクなどを貼り付けたCV記事はほぼPVを稼ぐことができないので、最後の2割の記事はアクセスがなくてもOKです。
2:6:2という数値は【2-6-2の法則】とも呼ばれていて、ハイパフォーマンスが2割、ミドルパフォーマンスが6割、ローパフォーマンスが2割で存在するという経験則なんですが、これがまぁ見事に当ります。
上記の表を参考にして、最終的なPV目標から何記事書けば目標金額が達成されるのかの目安記事数を試算しておきましょう。
コツ③:自分でも頑張れば達成できる数字目標にする
上記の数値はあくまでブログSEOの基礎知識を持っている場合なので、最初の頃はもっと小さな目標で良いです。
アクセス数に関する目標例 | 検索ボリューム【1-10】のキーワードで1位を取る。 検索ボリューム【10-100】のキーワードで1位を取る。 |
金額に関する目標例 | グーグルアドセンスで合格する。 アドセンスで月1円でもいいから稼ぐ。 アフィリエイトで始めての成約を取る。 |
ブログ作りに関する目標例 | 記事数50を突破する。 毎月10記事更新を維持する。 様々な収益化ツールに登録する。 アフィリエイトリンクを記事に貼り付けてみる。 |
検索ニーズが全くない記事を書いても意味があるのかと思うかもしれませんが、逆に考えれば小さなボリュームの記事すら検索1位をとることができない人が寄り大きなワードを攻略する事ができるはずがありません。どんな小さな体験でもいいからまず達成してみる。小さな成功も体験していない人がいきなり大きな成功を掴み取ることは出来ません。
2.成長し続けるためのブログの目標設定例3つ
ここまで3つのブログ目標をご説明し、それぞれの目標に対応する知識やスキル、経験が違うことをご理解してもらえたと思います。
では次にそれぞれの目標に対して「どのように取り組むべきなのか」という努力の仕方について解説したいと思います。
知識や経験を積むことを優先したブログ目標設定例
目標達成のための思考フレームは【遂行目標であるPDCA】と【習得目標であるSRL】の2つの理論があります。
遂行目標(PDCA) | 習得目標(SRL) | |
---|---|---|
目標設定 | 月間●PV達成する | アクセスの上げ方を学ぶ |
アクションの実施 | 記事をひたすら書く | アクセスの良い記事を真似て記事を書く |
振り返り | 数値の分析をする | アクセスの良い記事の共通点をひたすら考える |
”PDCAサイクル”が【今ある知識やスキルを最大限に発揮して成果を出すためのフレームワーク】であるのに対し、”SRLサイクル”は【成果を出すために必要な知識やスキル、経験を習得するためのフレームワーク】ということに違いがあります。
1年続けた人が上手くいくのではなく、学び続けた人が上手くいく
「ブログは半年くらいから収益が出る事が多い」のはSEOの性質も理由にはなりますが、「本人が必要最低限の知識や経験をつめたから」という理由の方が大きいです。これはブログに限ったことではなく、初心者がいきなり成果を手にするなんてよっぽどの天才じゃない限り起こりえません。
誰もが簡単に出来るなんてことこの世には存在せず、やっぱり一定の努力は必要になります。
1年くらい続けるとブログ記事の書きかた、ネタの探し方、キーワードの入れ込み方・選び方がなんとなくわかってきます。
自分が成長した結果、収益が出始めるのであって、まず自分がSEOに関して勉強するということが重要になります。
ノウハウを学ぶことを重視する場合のブログ目標設定例
勉強はインプットだけでなくアウトプットとのバランスが重要になります。
ブログの場合であれば【SEOの知識を学ぶ】という事がインプットで、【ブログを書く】という事がアウトプットになります。
基礎知識を学ぶことはとても大事ですが「中にはSNSで発信されていることに右往左往されて、記事を全くかけないでいる人」もいます。
ブログで大事なのは「答えがわからないけれど、学びながら書く」ことです。
学びながらブログを書く手順
- ブログノウハウを読み、その通りにブログを書く。
- 実際にアクセスデータを分析し、仮説検証をする。
- 仮説検証から出た疑問をネットで調べ、考えの修正をする。
- その記事の修正を行い、数ヵ月後アクセスデータを再度分析する。
一度更新すると3ヵ月後くらいまで待たないと結果が出ないのがブログが難しい理由です。
自分の理解が正しいのかという答えあわせができず、答えが出ないまま数ヶ月間ブログを書き続け、数ヵ月後のアクセス分析で間違いに気づき、それまでに画いた記事の手直しをする。これがブログの一番厄介なところです。
新しい記事を書きながら、既存の記事を直したり、削除したり、統合しなければいけない。
記事を消す時は「時間を無駄に使ってしまった。」と感じてしまいますし、「この記事直すのこれで何度目?」と思うこともあります。
でも、その時間もブログを更新していく上で「必要な時間だった」と僕は考えるようにしています。
成功者に共通する圧倒的な作業時間
ほりえもんやイチローなど分野を問わず、成功の秘訣を問われたとき「僕は誰よりも努力をした」と回答をされる方がほとんどです。
逆に一般人は無駄な努力をするのが嫌なので「何をすればいいですか?」と「とりあえずやってみる」ということができず、行動に起こすまでの時間がとにもかくにも長いです。
いっぱい行動して、たくさんの失敗して、その中で「ほんの少しの上手いこといった」ということが起きて、失敗と成功の比較から「そういうことか!」という自分の中での気づきが生まれ、その積み重ねが「ノウハウ」となります。
その気付きを得るためにはやっぱり失敗が必要で「言い訳せず決めた事をやり切る」・「1年間やると決めたらやる」・「1ヶ月10記事書くと決めたら書く」、「それまでは結果が出なくても途中で自分の決めたルールを変えない!」というブレない芯の強さを持つ事が重要です。
結果(金額)にこだわる場合のブログ目標設定例
「ブログでいくらの金額が欲しいのか」という金銭目標ですが「どれだけ作業が出来るのか」で大きく変化します。
金額目標とその覚悟
- いつまでにそのお金を手にしたいのか?
- いくらであれば満足する事ができるのか?
- どれくらいの時間をブログ作業に充てることができるのか?
- ブログを勉強する時間をどれくらい取れるのか?
- ブログに投資できるお金はいくらあるのか?
1日1記事書ける人なら1ヶ月で30記事4ヶ月目にはもう100記事越えです。4ヶ月目から7ヶ月で記事を書き直してアクセスを上げ、8ヶ月目から10ヶ月目でアクセスの良い記事に商品リンクを付け、月5万くらい稼ぎます。
これが立ち上げ10ヶ月で月5万稼ぐ人の動き方です。
こんな動き方はほとんどの人には無理です。別にやる必要もありませんし、自分のペースで無理なくすればOKです。
僕の場合だと会社員をしながらなので、以下のようなロードマップを立てていました。
無理のないロードマップ例
- 1年後にグーグルアドセンスで1ヶ月1万円を達成する。
- 2年後にアフィリエイトと組み合わせて1ヶ月5万円を達成する。
- 3年後にブログ導線を構築して1ヶ月20万円を達成する。
- 4年後に独自商材を作り上げ1ヶ月50万円を達成する。
- 5年後、会社を辞めて独立・起業する。
ブログは常に先月のアクセス・収益を越える事が目標で、他人と比較する必要はありません。
3.ブログの目標達成を最短で実現するための3ステップ
ではここからはブログの目標を達成するための手順についてお伝えしたいと思います。
STEP1:ブログ運営の目標数値を設定しよう
最初のステップは目標を1つに絞り込むことです。
データ解析をしていたり、ブログ運営について毎日考えていると「こうかもしれない」と目標がぶれたり、途中で変更したくなりますがそれはNGです。
「これをする!!」と決めたらまずはそれを徹底して貫く。これが”PDCA(SRL)サイクル”を回す基本になります。
ブログ目標設定例
- 1ヶ月平均10記事を書いて、半年継続して、60記事書く。
- どんな小さなワードでもいいから検索1位を取る。
- アクセスの良い記事をリライトして10位以内に入る記事を10記事つくる。
- 一番クオリティの高い記事で1円でも多く稼ぐ。
- 様々なリンク紹介の方法を試し、クリック率を高める。
- ブログ記事の導線を見直してPV単価を高める。
上記の内、選ぶ目標はたった1つです。
STEP2:優先順位をつけてブログの更新作業をしよう
上記のうち「どんな小さなワードでもいいから検索1位を取る。」という事を目標にしたとしましょう。
すると作業順位は以下のようになります。
ブログ作業順位
- 掲載順位の良い記事の結果が良くなるまで定期的にリライトし続ける。
- リライトしたら1ヶ月毎に必ずアクセス解析をして結果の比較をする。
- その分析で気付きが得たら、即座にリライトしてその記事に反映させる。
- 上記の作業が終えて、余った時間で新規記事の作成をする。
- 新規記事はライバルが少ない、小さなキーワードを狙うようにする。
目標を明確にすることで”作業の優先順位”が見えてきます。
- 記事数というボリュームを増やすことに取り組む。
- 記事の質を高めるノウハウを身に付けることに取り組む。
- SEO分析をするための知識とデータを集める。
- クリックをしたくなるセールスライティングを磨く。
- 自分の記事に合う商材を探す・あるいは自作する。
あなたが今一番力を入れることは上記のうちどれになるでしょうか?
STEP3:結果から多くの学びを得られる努力をしよう
ブログを短期間で伸ばせる人というのは「1から10を知れる人」です。そういった人は、半年くらいブログをしただけで「そういう感じね。ならこうすればいいんだな。」とすぐに行動の修正を行うことが出来ます。
そして行動修正で鍵になるのが”振り返り”です。
例えば「記事を多く書く」といったような数値がない課題であっても、以下のように考える事ができます。
自分の行動の観察 | 次回からの対処法 |
---|---|
キーワードを探す時間は意外と多くの時間がかかる。 | 会社の休憩時間や電車中にやる |
目次を作らずに書きだすと手直しする確率が高い。 | 会社の休憩時間や電車内でメモ帳に書いておく |
まとまった時間がとれないとき、パソコンに向かえない。 | 30分でもいいからとりあえずパソコンを開く習慣にする |
時間がある休日にダラダラしてしまうことが多い。 | とりあえずブログを1時間以上してから休日を満喫する |
悩みだすと書いても仕方ないと手が止まってしまう | いったん諦めて別の記事を書くようにする。 |
上記のものはあくまで一例で、自分にあったあり方は他にもあると思います。ここで伝えたいのは、自分のやる気や行動といった数値化できなさそうなものでも、行動観察によって振り返りは可能であるということです。
サーチコンソールやグーグルアナリティクスのような解析ツールであれば差はもっと大きくなります。
- AページとBページの改善状況から●●の事が当てはまるかもしれない。
- ●●を狙って改善したが結果は良くない。もしかして●●なのか?
- ●●を目標に改善したけど、予想と違って●●が伸びた。どういうことだ?
- もしかして●●が重要なのかもしれない。試してみよう!!
- 前回●●かもと思ってした事が完全にあたった!!この理解で間違いない!!
どれだけ多くの気付きが得られるかは、ブログについて学んだ時間・知識量に比例します。
同じデータ(事象)を見ていても、解釈の違いや学びの質に差が出るのは、どれだけ多くの引き出しや経験を積んだかで決まります。振り返りと一口に言ってもそのやり方は千差万別で、1しか気付けない人と10の気付きがある人では、1年後かなりの差が出てきます。