ブログ記事の平均掲載順位を上げ、アクセスを稼げる記事・収益を上げる記事を作る秘訣は”ブログのリライト”にあります。
どれだけキーワードリサーチを事前にしたとしても、それはあくまで仮説・推論に過ぎません。実際に記事を作り、そのまま成果が出た記事もあれば、一生懸命時間をかけても成果がでない記事もあります。
ブログ記事の運用で大事なのは”数値事実に基づく修正(リライト)作業”です。
ブログ運営で最も重要な”ブログ記事のリライト”について、この記事でお伝えしています。
この記事でお伝えしていること
- ブログ運営で最も重要なリライトとは何か?
- 無料で使えるブログリライトツール
- ブログリライトにおける6つの方法
最後までご覧になっていただければ、正しいリライトの手順と方法をマスターする事ができると思います。
1.ブログのリライトとは
”ブログのリライト”を簡単にいうと【これまでに作った記事の加筆修正作業】のことであり、以下の6つの修正作業の事をいいます。
6つのブログリライト作業
- SEOキーワードの変更
- 記事の削除・統合
- 関連キーワードの入れ込み・置き換え
- 目次・文章(構成)の変更
- 画像や表の作成、ブロックによるデザイン
- 関連記事の作成
Googleなどの検索エンジンで上位表示させるためには「検索ニーズを満たす高品質な記事」に作り変えるリライトが最も重要な作業だといえます。
ブログ運営でリライト作業が最も重要な理由
ブログでリライト作業が一番重要な理由は「アクセス解析による数値事実に基づいて改善が出来るから」です。
どれほど専門知識があり、文章力に優れていたとしても、記事をアップするまで結果は誰にもわかりません。
どれほど「この記事はよく書けた!!」と自分では思っても、アクセスデータを見てみると「あれ?」となりますし、適当に済ませた記事が1位表示を達成できたなど、ブログSEOは様々な要素が絡み合い過ぎて、完璧な予測は不可能です。たびたびアップデートされるので、今まで通用していた事が通用しなくなる何てこともざらにあります。
では”プロのブロガー”と”ブログ初心者”の違いはどこにあるのか?
それはデータの分析力です。
ブログ記事のリライトのコツは「数値事実に基づく」こと
記事をアップするまでの「自分が正しいのかどうか確かめる方法」が何もない状況では、プロであっても結果を残し続けることは難しいです。
しかし、記事をアップした後、アクセス解析データが存在する後であれば、話は変わります。
数値に基づくリライト作業例
- このキーワードの掲載順位が高い。この部分を強化しよう。
- 狙ったキーワードがインデックスされない。他の記事と内容が重複してる?
- 想像していないキーワードがインデックスされた。小見出しにいれよう。
- 中々順位が上がらない。内部リンクを増やしてページランクを上げないといけない。
- 順位が良いのにクリックされない。記事タイトルを変えてみるか。
上記のように「自分の考えと結果事実のどこにギャップ(ミス)があったのかを理解する力」を磨くことで”ブログのリライト精度”は上がります。
ブログ運営で成功する鍵は「新規記事をバンバン当てる」ことではなく「記事を改良して改善する力」にあります。
ブログ記事をリライトするタイミング
多くのブロガーが「最初から完璧な記事を求めず、とりあえず記事を書きましょう。」とアドバイスする理由は「アクセスデータがないと、何が正しいか判断できないから」です。
リライトするタイミングはブログ記事をアップして2,3ヶ月くらい経った後です。その理由は「掲載順位」が安定しないからです。
表示順位10位以内、1ページ表示を狙う場合、ブログ記事をアップして3ヶ月、リライトしてまた3ヶ月。最後に仕上げのリライトをして3ヶ月。計9ヶ月かかります。新規記事を公開してPV・収益の戦力になるのに大体10ヶ月から1年くらいかかるのはそういった理由です。
「データがないと答えが出ないので、新規記事はある程度のクオリティで作って、数回リライトをした後で完璧な記事になっていればいい」
と割り切っているので、新規記事の段階ではあまり作りこまず、質より量を重視しています。
ブログ記事をリライトする際の注意
ブログ記事のリライトにはデメリットがあります。
それはリライトをすれば「アクセスが良くなるときもあれば、悪くなる時もある」ということです。
ありがちなブログリライト失敗例
- サーチコンソールを見て本文を添削したが、掲載順位が下がった。
- 関連記事を作成したら、インデックスされていたキーワードが消えた。
- 記事タイトルを変更したら、クリック率が下がった。
ブログのリライトをする際は必ず「バックアップ」を取り、いつでも前の状態に戻せるようにしておく事が重要です。リライトをしてアクセスが悪化し「元に戻したくても戻せない」という状況になら内容に注意しましょう。
また短い期間でリライトを何度もするのも非効率になります。何が良くて何が悪かったのかがわからなくなるので、リライトをしたら最低1ヶ月は放置する時間をとり、「before-afterの数値変化による成果比較する事」が重要です。
2.ブログの正しいリライトのやり方とその手順
では次にブログの正しいリライトの手順についてお伝えします。
無料で使える2つのブログリライトツール
まずブログのリライトに必要なツールですが、ブログ初心者は無料で使用できる「サーチコンソール」と「グーグルアナリティクス」で十分です。WordPressブログサイトを立ち上げた際にほとんどの人は設定を済ませていると思いますが、まだされていない方は今すぐに設定するようにしてください。
①:サーチコンソール(Search console)
サーチコンソールは新規記事の作成・ブログ記事リライト後1ヵ月後を目安に、以下のことを確認するようにしましょう。
定期的に必ず確認すべきこと
- クロール済み-インデックス未登録ページのURL
- 検出-インデックス未登録ページのURL
- インデックスされた記事の前回のクロール日時
- ブログ記事がどのようなキーワードでインデックスされたか
- 狙っているキーワードの掲載順位の変動
上記の5つは必ず把握しておかないといけないものなので、「何をいっているかわからない」という人はサーチコンソールの基本的な知識を抑えて置くようにしましょう。
②:Google Analytics(グーグルアナリティクス)
サーチコンソールは表示回数や掲載順位、クリック数といった”アクセスの量”を見るためのツールですが、グーグルアナリティクスは”アクセスの質”を分析するために使います。主にチェックすべき指標は以下のものになります。
アナリティクスで重要な指標
- それぞれのページの離脱率
- それぞれのページの平均滞在時間
- それぞれのページの平均閲覧PV数
- それぞれのページのリピーター率
短期間で掲載順位が上がる記事の特徴として「直帰率が低い」・「リピータ率が高い(再訪問読者が多い)」・「平均滞在時間が長い」・「埋め込んだ内部リンクを教えてもらえる」というものがあります。
高品質な記事であれば、読者はじっくりと読んでくれるので「滞在時間」が長く、また読みたいと思えば「ブックマーク」や「ブラウザを閉じずに保存」をしてくれるので、リピータ率(再訪問ユーザー)が増えます。また他の記事も読んでくれるので、1セッション当りのPV数が伸びます。
リライト後、上記の指標のどれかが改善されれば、3ヵ月後に掲載順位が良くなる可能性は非常に高いです。
ブログ運営における先行指標として非常に重要な指標となるので、必ずグーグルアナリティクスのどの画面から確認できるかを把握するようにしておきましょう。
ブログ記事の正しいリライトの仕方
ブログを正しくリライトするための基礎知識を身につけたら、次はブログを正しくリライトする手順になります。
ブログを正しくリライトするためのPDCAの回し方は以下の通りです。
①:改善目標指標の決定
ブログ記事のリライトをする前に必ず「どの指標を改善するか」という”目標のプランニング(計画)”をしなければいけません。
そうしなければ、何をもって「成功」か「失敗」かの判断を下すことが出来ないからです。
ブログ記事リライトの改善目標の例には以下のものがあります。
ブログリライト”計画”
- どのキーワードの掲載順位を上げたいのか。
- どのキーワードでのクリック率を上げたいのか。
- 平均滞在時間を増やすためにはどのような加筆修正が必要か。
- 関連記事リンクを追加して目標ページへ送客することができたか。
- リード文を変更して直帰率を減らすことは出来たか。
ブログ記事のリライトが「上手くいったか・そうでなかったかを後で評価する」ために必ず目標指標を決める事が重要です。
②:改善行動の決定
どの指標を改善するかを決定したら、そのためのアクションプランを実施するかについて考えましょう。
ブログリライト”施策”
- 狙っているキーワードに特化した目次・文章構成への変更
- SEO対策を施したブログ記事タイトル・小見出しの変更
- 本文の加筆修正をして情報の質・量を増やす。
- 関連記事リンクへの興味を惹くセールス・コピーライティング化
- 共感する文章を書くための明確な読者ペルソナの再設計
改善したい指標によって「自分がどのような知識を学べばいいのか」は変わります。
ブログ運営では「学びながら作業をする事」がとても大事で、あれこれと今必要でない知識に手を出すのではなく、自分に今足りていないことを調べながら作業を進めていくことさえできれば、必ず成果はついてきます。
それぞれの施策において、詳しい方法は上記のリンク先の記事で詳しく解説しています。
③:ブログのリライト作業の実施
「どのような目標を掲げ」、「どのような施策を行うか」さえ決定すれば、あとは作業をするだけです。
実際に作業をする段階では「自分がこうした方がいい」と思うことを思う存分してもらってOKです。この段階で「この場合は?」とか悩んでも意味がありません。今の段階で「その答えはでてこない」からです。
自分なりに目標を立て、施策を決定した後に「自分がどうするべきだったか」とか「こういう考え方もあったな」というのは「経験を積んだ後にしかわからない結果論」です。
PDCAは何度も回してこそ初めて意味が生まれてくるので、この段階にくれば「失敗しても仕方ない」くらいの気持ちで、深く考えずブログ記事の作成・リライトをしていきましょう。
ブログリライト”作業”
- キャッチコピーの変更
- リード文章のリライト
- 目次(文章)構成の変更
- 本文の加筆・修正
- 画像やイラスト、表の追加・ブロックデザイン
”ブログライティングのコツ”については以下の記事で解説しています。
④:改善目標指標の変化の測定
ブログの新規記事の公開・リライトをすれば必ず1ヵ月毎にアクセス解析をして結果を振り返りましょう。
その結果の振り返りにおいて重要なのは以下の3つです。
ブログリライト”結果分析”
- この記事の改善をしたかったけど、数値は変わらなかった。意味は無理!!
- この記事のアクセスデータはよくなった。3位以内表示いけるかも。
- この記事は1位を達成できた。この記事から他の記事へと飛ばすリンクを貼ろう。
自分が良い記事を書けるかどうかはとても大事ですが、ブログの世界には必ず相手が存在します。「競合が沢山いるキーワード」・「会社ブログが沢山存在するキーワード」など、自分ではどうしようもない要素が存在します。そういった場合、記事ランクやサイトパワーを高めないと攻略できない場合があるので、どこかで損切り・諦める必要があります。
ブログ記事の作成には優先順位があり、どのような記事から書いていくかは以下の記事で紹介しています。
3.ブログ記事のリライト6つのポイント
では最後にブログ記事の具体的なリライトの方法についてお伝えします。
①:ブログ記事のリライト優先順位
ではまずどの記事から優先してリライトをすべきかを見つけていきましょう。
サーチコンソールの「検索パフォーマンス」には【クリック数】・【表示回数】・【CTR】・【掲載順位】の4つの指標があります。
ブログ記事のリライトにおいて最も優先すべき記事は「クリック数」が最も高い記事です。
その理由は簡単で以下に表示回数が多くてもクリックされなければPVは生まれません。PVが生まれないということは、読者が訪れないため「平均滞在時間」も「1セッション辺りビュー(PV)」も「直帰率」も測りようがありません。
つまりクローラーがそのページの評価ができないので、表示回数だけ高くクリック数が低いページはなかなか掲載順位が上がりません。
表示回数が少なくても、クリックが生まれている記事を優先してリライトするようにしましょう。
関連記事
新規記事でもSNSで告知することによって、初期のPVを獲得し短期間で順位を上げることは可能です。詳しくは以下の記事で解説しています。
②:記事タイトルの変更
次にする事がブログ記事タイトルの変更です。
ブログ記事タイトルの付け方は様々な意見があると思いますが、初期の頃はアクセスの生まれているキーワードに特化したものに変えることをおすすめします。ターゲット層の広い言葉を使うほど、特定の人に刺さりづらくクリックされない言葉になりがちです。
上記の記事の場合であれば「優秀な人 すぐわかる」という読者ニーズに特化したタイトルをつけています。
別にタイトルの変更なんていつでもできますし、ある程度PVを稼げるようになってきたらより表示回数の多いキーワードに合うように作り変えればいいだけです。表示回数が少なくてもクリックが生まれているクエリに特化した記事タイトルに変更し、掲載順位1位を取る事を目指しましょう。
③:記事の削除と統合
毎日サーチコンソールでアクセスの進捗を見ることを習慣にすると急に「インデックスされていたキーワードがなくなった」ということがおきます。
検索エンジンは、同じような内容を表示することを嫌うので、「直近に作成した新規記事」か「リライトした記事」で”「キーワードカニバリズム(コンテンツの重複)」”が起きている可能性が非常に高いです。
「自分では「記事A」と「記事B」の内容は違う!!」といくら思っていても、検索エンジンが同じような内容だと判断すればアウトです。
サーチコンソールで「狙っているキーワードがなかなかインデックスされない。」という場合は、他の記事でそのキーワードを使っている可能性が非常に高いので、心当たりのある記事を編集して単語を置き換えたり、単語を変更しにくい場合はテキストリンクにしたりするなど対処が必要です。
何度可能性のある記事をリライトしても狙っているキーワードがインデックスされない場合は、記事の統合や削除をした方が早い場合もあります。
④:関連キーワードの小見出し・本文への入れ込み
小見出し(hタグ)はキーワードを埋め込む上で重要な要素ですが、本文の文章も最近のクローラーは普通に拾います。
タイトルや小見出しにいれなくてもSEO対策として機能します。逆に何気なく書いた本文にキーワードが含まれている場合、本命の記事でのSEOに悪影響を与える場合があるので、本文でどのような言葉を使うのかを考えてブログ記事を書いていかないと後々SEO最適化で苦労することになります。
SEOを意識したブログ本文を書く上でのポイントとして【同義語】・「対義語」・【類義語】・【共起語】を上手く本文・小見出しに取り入れましょう。
例えば「離職率」という言葉には「退職率」という類義語、「定着率」という対義語、「離職率 計算方法」などの共起語が存在します。
様々な言葉のバリエーションをサーチコンソールを見て本文に取り入れることで、以下のように1記事で多くのキーワードをインデックスさせることが可能になります。
詳しくは以下の記事で解説しています。
⑤:掲載順位段階に応じたリライトを定期的に行おう
次に毎回どこまで記事をリライトするかですが、僕は狙っているキーワードの掲載順位に併せてリライトを段階的に行うようにしています。
掲載順位 | 掲載順位に応じたりライト施策 |
---|---|
1~10位 | 仕上げ段階。イメージ画像やブロックを駆使してデザインを仕上げる。 |
10位~20位 | コンテンツ加筆。モデル図や表を追加し,コンテンツを充実させる。 |
20位~50位 | キーワードにあわせた目次・文章構成の見直し・大幅変更。 |
50位~100位 | 記事パワーが足りないので、内部リンク記事を先に作成する。 |
僕は基本的にブログ記事は4.5回リライトしてようやく完成だと思っているので、毎回それほど根をつめないようにしています。
50位にも入らない場合は、競合が多いキーワードである可能性があるので今は攻略はできません。先に関連記事を作成する事を優先し放置します。50位くらいになってくるとそのキーワードに併せた文章構成に変更し、その後、30位前後にきたらモデル図や表を作成し、コンテンツの充実を図ります。
最後に10位圏内が見え出したら、イメージ画像などのデザイン面の仕上げに入り、記事の完成を目指します。
法人ブログであればそうはいかないでしょうが、基本は新規記事はある程度のクオリティでいいです。当るかなんてわからないので、20記事ほど新規記事をばら撒いて、その中で伸びそうな記事に当りをつけ、初回のリライトをし、その後またリライトをするという流れを大切にしています。
⑥:画像や表・ブロックによるデザイン
ブログは内容だけではなくて、視覚的な見やすさという点も重要になります。
字が詰まっていると感じれば読む気がなくなりますし、人の意思決定の8割は第一印象で決まるといわれています。
ブログのデザインにはテンプレートが存在し、整理された印象を見せるパターンというものがあります。そういったこともあって、僕はAFFINGER6(アフィンガー)というアフィリエイトに特化したWordPressテーマを使い続けています。
WordPressテーマを変えるだけで直帰率が下がったり、最後まで記事をじっくりと読んでもらえることにもつながります。それほど高い買い物でもないので費用対効果はあると思います。有料WordPressテーマに変えてみるのも1つの手だと僕は思います。
まとめ
ブログのリライトが重要だといわれている理由はいたってシンプルです。
1度目より2度目の方が打率は高くなる。
それだけです。
リライトは新規記事の時とは違ってデータを見ながら作業ができます。3度目のリライトは更に細かな調整を行えます。
ブログだけじゃなく、全てのビジネスに通ずることですが、たった1回何かをしただけで「当った・当らなかった。」「上手くいった・上手くいかなかった。」を決めることは出来ません。
失敗は成功の母です。何度も何度もチャレンジして、少しずつ改善をしていけば時間はかかりますが、必ず結果は良くなります。
ブログはすぐに結果は出ませんし、儲かりません。たった数ヶ月で稼げるなんて嘘です。
そんな方法があるなら、会社のブログ運営者は会社なんかさっさと辞めて全員ブログやってます。
諦めずトライ&エラーを繰り返して、改善を地道に続けられた人だけが稼げるのです。
今上手くいっていないかもしれません。でも諦めないで、何度も何度もやり直しましょう。
今は苦しいかもしれませんが、その努力は必ず未来につながります。